こんにちは。ヤマザキです。
今回は『未解決事件は終わらせないといけないから』のクリアレビュー・評価になります。
この記事では本作の良いところや気になったところなど率直なレビューをお届けします。
購入の参考にしてみてください。
- 『未解決事件は終わらせないといけないから』の購入を検討されている方
- 『未解決事件は終わらせないといけないから』の評価・感想が気になる方
※ストーリー上のネタバレはできる限り避けていますが、気になる方はご注意を
はじめに
『未解決事件は終わらせないといけないから』は、2024年1月18日に発売されたアドベンチャーゲームです。対応ハードはPCおよびNintendo Switch。
本作は、12年前に発生し、未解決事件となっていた「犀華(せいか)ちゃん行方不明事件」の謎を追っていくという作品です。断片的な情報をパズルのように組み合わせながら真相を解き明かしていく、ユニークなシステムが特徴になっています。クリアまでのプレイ時間は2~3時間程度とコンパクトながら、価格は800円(税込)と手頃な点も魅力です。
実際に本作をプレイしてみた感想を一言で言うなら、本当に素晴らしかったです。
短いプレイ時間の中に、断片的な情報から少しずつ真相へと近づいていく過程の没入感は格別でしたし、まさに他では味わえない唯一無二の体験を与えてくれる作品になっていました。
ここからは、多くのプレイヤーを魅了するであろう本作の魅力について、詳しくご紹介していきます。
『未解決事件は終わらせないといけないから』の魅力
ここからは本作がどんなゲームなのか、その魅力について詳しく語っていきます。
本作のあらすじについて

物語の核となるのは、12年前に発生した「犀華(せいか)ちゃん行方不明事件」です。
2012年2月5日、公園で遊んでいた少女・犀華が行方不明になったという通報がありました。警察による懸命な捜査もむなしく、事件は解決できずに、「未解決事件」として書類ファイルに眠っていました。
それから12年の歳月が流れた現在。当時この事件を担当し、今は警察を退職した元刑事・清崎蒼(きよさき あおい)のもとに、一人の若い女性警察官が訪れます。彼女は、清崎が解決できなかった「犀華ちゃん行方不明事件」に終止符を打つため、協力を要請するのでした。

プレイヤーは清崎と共に、当時の関係者から改めて証言を集め、散らばった情報を整理しながら、事件解決の糸口を探っていくことになります。
しかし、調査の過程では、犀華ちゃんの父親が「事件を永遠に未解決のままにしておいてほしい」と語っていたという、不可解な事実も浮かび上がってきます。なぜ父親はそんな言葉を残したのか? 12年の時を経て、止まっていた事件の真相とは? 序盤から提示される謎が、プレイヤーをぐいぐいと物語の世界へ引き込んでいくことでしょう。
パズルのように謎を解明していくゲームシステム

本作最大の特徴は、断片的な証言をつなぎ合わせ、事件の真相を推理していく独自のゲームシステムにあります。
プレイヤーに提示されるのは、関係者たちの証言という断片的な情報のみです。
そのうえ、これらの証言は「誰が」「いつ」話したものなのか、曖昧になっていて、情報がバラバラの状態で提示されるのです。
プレイヤーの役割は、これらの証言を一つ一つ整理し、正しい発言者と時系列に並び替えていくこと。これが本作における「パズル」体験の核となります。
パズルを解く鍵は、証言の内容そのものに隠されています。
例えば、
- 特徴的な話し方(子供っぽい口調、丁寧な言葉遣いなど)
- 証言に含まれる固有名詞や出来事
- 他の登場人物に対する呼び方や関係性を示す言葉(犀華、犀華ちゃん、孫娘など…)
これらの細かな情報に注目し、「この話し方はあの人に違いない」「この出来事に言及しているなら、あの時期の発言だろう」と推理を働かせながら、一つ一つのピースを正しい位置に当てはめていくことになります。

さらに、証言を整理していくと、物語の核心に迫るための「鍵」が必要になる場面も現れます。
例えば、「特定の人物の誕生日」といった情報が求められるのです。これらの鍵となる情報もまた、プレイヤーが丹念に整理してきた証言の断片の中に巧妙に隠されています。散らばったピースを一つずつ吟味しつつ、ジグソーパズルのように自らの手で情報を整理し、推理し、事件の全体像を組み立てていきます。この「事実に近づいていく」感覚こそ本作ならではの醍醐味と言えるでしょう。
なお、謎解きの難易度は全体的に抑えめです。じっくり考えれば必ず解けるように設計されているため、ぜひ攻略情報に頼らず、ご自身の力で真相にたどり着く達成感を味わってみてください。まさに「新感覚」と呼ぶにふさわしい体験で、大きな興奮を与えてくれると思います。
少しずつ明らかになっていく真相と衝撃的な結末に目が離せない

本作のゲームシステムもユニークですが、やはり最大の魅力として挙げたいのは、その秀逸なストーリーの描き方です。
前述の通り、プレイヤーは断片的な証言パズルを解き明かすことで、自らの手で物語を再構築していくような感覚を味わえます。そして本作は、この独自のシステムと物語の提示方法が見事に融合している点が素晴らしいと感じています。
序盤では「なぜ犀華ちゃんの父親は事件を未解決のままにしたがったのか?」といった大きな謎が提示されます。登場人物たちの不可解な発言や行動の数々に「一体どういう意図があるのだろう?」と首を捻りながらゲームを進めることになるでしょう。しかし、証言パズルを解き進め、少しずつ情報が整理されていく中で、プレイヤーはふと気づくはずです。「あれ? この証言とあの証言を繋げると、当たり前だと思っていたこの発言の辻褄が合わないぞ?」「この人物の発言、よく考えると何かおかしいのでは?」と
このように一つの謎が解明されかけると、そこから新たな疑問や違和感が顔を出し、次から次へとプレイヤーの視線を巧みに誘導していく。この連鎖していくような謎解きの構成は実に見事だと思っています。プレイヤーが自ら「まさか……!」と真相の一端に気づき始める瞬間は、鳥肌ものの体験となること間違いなしです。

筆者の場合、約3時間、完全に没入し、息つく間もなくエンディングまで一気にプレイしてしまいました。
そして、たどり着いた結末は……。ぜひご自身の目で確かめていただきたいのですが、全てのピースがはまった時に得られる確かな達成感に、きっと心を揺さぶられるはずです。
まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『未解決事件は終わらせないといけないから』のクリアレビュー・評価をお届けしました。
プレイヤー自身がパズルのピースをはめるように、一つ一つの証言から真相へと迫っていくユニークなゲームシステムと、その面白さを最大限に引き出す秀逸なシナリオの組み合わせはまさに圧巻の一言です。
発売直後から高い評価を得ていた本作ですが、実際にプレイしてみると、期待以上の素晴らしい体験が待っていました。手頃な価格(800円)と、2~3時間というコンパクトなプレイ時間で、これほど濃密で心に残るミステリー体験ができるという点も素晴らしいポイントです。
「少し変わったアドベンチャーゲームをプレイしてみたい」「短い時間で満足感のある物語に浸りたい」そうお考えの方には、自信をもっておすすめできる一作です。
気になった方は、ぜひこの「唯一無二の体験」に触れてみてください。


