【ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド】クリアレビュー|なぜ今なお最高峰のオープンワールドなのか?

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こんにちは。ヤマザキです。

今回は、『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』のクリア後の評価・感想・レビューになります。

この記事では本作の良いところや気になったところなど率直なレビューをお届けします。
気になる方は購入の参考にしてみてください。

この記事はこんな人におすすめ!
  • Switch 2を入手して、改めてBotWを遊ぼうか迷っている方
  • オープンワールドの原点にして最高峰と言われる理由を知りたい方
  • 「不自由さ」を遊びに変えるゲームデザインを体感したい方
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はじめに

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、2017年3月3日に任天堂よりWii UおよびNintendo Switch向けに発売されたアクションアドベンチャーゲームです。

当時の「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、あらゆる賞を総なめにした本作は、その圧倒的な完成度で後世のゲーム制作に多大な影響を与えた、まさに歴史に残る名作といえる作品です。

そんな本作ですが、2025年の「Switch2」発売に合わせ、新たに「Switch2エディション」が登場しました。すでにオリジナル版をお持ちの方は1,000円でアップグレードも可能となっています。そこで今回は、「いまアップグレードしてまで遊ぶ価値があるのか?」という点も含めてお話ししていきます。

今回、私自身もSwitch2版の発売を機に改めて本作をクリアしてみたのですが、「改めて、本当にすごい作品だ」と感じました。

本作の舞台は、かつて「大厄災」と呼ばれる災いに見舞われ、滅びてしまったハイラル王国です。100年の眠りから目覚めた主人公・リンクが、記憶を失いながらも、今なお戦い続けている王女ゼルダを救うために広大な世界へ足を踏み出す……という物語になっています。

改めてプレイして驚かされたのは、そのオープンワールドの設計とゲームサイクルの凄まじさです。今や当たり前となったオープンワールドの基礎的な考え方が、この時点で高いレベルで完成されているのが伺えます。

これぞ歴史に名を刻み、現代のゲームデザインの指針となった一作。今回は、改めてクリアして感じた本作の魅力を、詳しくご紹介していきたいと思います。

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ゼルダはなぜ名作なのか:改めて感じたその魅力

本作がなぜこれほどまでに評価されるのか。改めてプレイして感じたポイントを整理してみます。

その1:オープンワールドと「不自由さ」を形にするゲームサイクル

壁登りとパラセールによる「どこへでも行ける」自由

「目に見える場所のすべてに行ける」という自由度は、当時のゲーム界に衝撃を与えましたが、今遊んでもその衝撃は全く色褪せていません。

特に、「壁登り」と「パラセール」の組み合わせは、今なお革新的な発明だと思っています。基本的に行けない場所が存在せず、自分の知恵とスタミナ次第でどこまでも攻略できる。この「制限のなさ」がもたらす解放感は、今遊んでも本当にすごいです。

目的の自由度

この探索を支えるもう一つの構造が、「目的の自由度」です。

最初に示される目的は「ガノンを討伐すること」のみ。このままいきなりラスボスの元へ行くこともできますが、並行して各地の「4体の神獣」を解放していくメインチャレンジも存在します。神獣を倒せば力が手に入り、ラスボス戦で援護してくれるため攻略難易度が下がります。「どれを、どの順番で、どこまでやるか」をプレイヤーが完全に決められる探索の構造こそが、本作の凄さです。

さらに、チャレンジ同士が連動して探索を促す仕組みも実に見事です。
例えば、カメラ機能(ウツシエ)を解放すると別のチャレンジが始まり、それをクリアすると「写真を見せる」依頼へ、さらにそこから「写真に写った特定地点を探す」ことで探索が捗る……といったように、一つのクリアが次の探索をやりやすくする連動性が張り巡らされています。

不自由を達成感に変えるゲームサイクル

しかし、本作は今遊んでみると、「ものすごく不自由」な側面もあります。
走るのにも壁を登るのにもすぐにスタミナが切れますし、最初はHPも極端に少ない。さらに、雪山では凍え、火山では体が燃えてしまうといった「暑さ・寒さ」の概念まであり、対策なしでは死んでしまうことも。

ただ、この不自由さが「探索と成長のサイクル」に直結しているのが凄まじいところです。

各地にある100以上の「祠(ほこら)」をクリアして証を集め、スタミナやハートを増やす。塔に登ってマップを解放し、祠を見つけてファストトラベル先を増やす。薬や装備で過酷な環境を克服していく。
最近のゲームはストレスを与えないことが優先されがちですが、あくまでも本作は「与えたストレスを自力で乗り越え、快感に変える」というゲームデザインが徹底されています。

この地道な探索と成長のゲームサイクルが、辞め時を失うほど、本当に楽しいのです。

攻略法は一つじゃない:謎解きとギミックの試行錯誤

ゼルダの伝説らしく、攻略における「試行錯誤」の楽しさには、並々ならぬこだわりが感じられます。

祠(ほこら)やフィールド上のギミックの中で、プレイヤーは何度も「これ、一体どうやって解けばいいんだ?」という難題にぶち当たることになります。しかし、本作の本当に面白いところは、「解き方は決して一つではなく、多様な攻略法が用意されているという点です。

オーソドックスな攻略としては、Lボタンで発動するマグネキャッチビタロック(時間を止める能力)アイスメーカーリモコン爆弾といったアビリティを駆使するものが挙げられます。ほかにも、松明などの道具を使って「火」を利用するなど、物理法則を活かした様々な謎解き要素が詰め込まれています。

こうした能力を駆使して一歩ずつ手順を踏む「正攻法」もあれば、周囲の高い場所からパラセールで飛び込んだり、神獣を解放して得られる「大ジャンプ(リーバルの猛り)」のアビリティで強引にショートカットする、いわゆる「ズル」をすることすら可能です。

「正攻法だけに攻略を絞らせない」というこの圧倒的な自由度。プレイヤーが思いついた試行錯誤をすべて受け入れてくれるデザインの懐の深さは、まさにゼルダならではの凄さだと改めて実感しました。

その2:シンプルながら緊張感のあるバトルシステム

戦闘は、ターゲットをロックオンして回避やガードを駆使する独自の操作感なものになっています。

操作性は少し特殊で、今どきのゲームとしては珍しく「ロックオンを押し続けなければならない」点や、ジャンプボタンが「×(PSでの△の位置)」である点など、PCやPSに慣れた筆者のようなユーザーにとっては、慣れが必要な部分もあります。しかし、この緊張感こそがバトルの楽しさを生んでいます。

武器が壊れる仕様の奥深さ

特に「武器が壊れる」という仕様は、個人的には攻略に深みを与えていると感じました。

こちらも一見すると不自由さが勝ってしまう仕様だと思いますが、武器が壊れるからこそ、敵から強い装備を奪った時の喜びが増し、宝箱を見つける価値が格段に上がっています。そのうえで、最終的に手に入る「マスターソード」の魅力や価値がより一層引き立つのです。

正攻法でなくてもいい敵の倒し方

また、敵の倒し方も「ギミック攻略」のような楽しさがあります。

マグネキャッチなどのアビリティを駆使したり、空から弓矢で射貫いたりと、多彩な攻略法が用意されています。中には「これはズルではないか?」と思うような方法でも、プレイヤーの試行錯誤の結果なら正解として認めてくれる。この「正攻法だけではない」という開発者の意思は本当に素晴らしいと思います。

自分の実力より遥かに強い敵に出会い、絶望的な理不尽を感じても、それを倒すために探索して自分を強化する。このサイクルが無限の楽しさを生んでいます。

その3:情緒あふれる100年前と現在が交差する物語の魅力

本作の物語は描写こそ簡易的で、最近のRPGのようにムービーが続くことはありません。しかし、その「没入感」は限りなく100点に近いものだと思っています。

舞台は、大厄災から100年後のハイラル。目覚めたとき、かつての仲間である5人の英傑はもうこの世にいない。そんな「どうにもならない過去を胸に、今を頑張る」という流れが、個人的にめちゃくちゃ刺さりました。感情移入がしやすいと感じました。神獣を解放するたびに彼らから力を授かる展開や、100年越しの約束を果たす瞬間には、言葉にできない感動があります。最低限の流れを通じて、プレイヤーに強い感情移入と情緒的な展開を感じさせる作風は、唯一無二のものです。

最近はイベントシーンが長いゲームも多いように感じますが、今作のように「ゲームのための物語」を意識してもいいかもしれません。

その4:そのほか、遊びを加速させる連動性とやり込み

それ以外にも、本作には遊びを飽きさせない「連動性」が張り巡らされています。

個人的に好きなのが「料理」です。
食材を選び、手に持って鍋に投げ込むという独特の動作。出来上がるまで何になるかわからないワクワク感。最近の効率重視のゲームとは違う、この「実際にリンクを動かして投げ込む」というプレイアブルな体験にこそ、ゼルダらしい魅力が詰まっていると感じます。

さらに、メインストーリーを進めることで得られる「大ジャンプ」などの能力によって探索の自由度がさらに増したり、写し絵集めや図鑑埋め、コログ探しといった「お腹いっぱい」になるほどの膨大なやり込み要素があったりと、ハイラルという世界の説得力は異常なレベルです。
やりたいことに攻略法を一つに絞らせない自由度の高さ。これこそが歴史に名を残した理由なのだと、改めて確信しました。

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気になった点・不満点はないのか?

基本的にはありません。それくらい完璧な作品だと言い切れるのですが、あえて「強いて言えば」というポイントをいくつか挙げます。

その1:操作系のボタン配置とカスタマイズ性

まず気になったのは操作系です。本作は「上ボタン(X)でジャンプ、下ボタン(B)でダッシュ」という配置が基本なのですが、PSやPCでの操作に慣れていると、この配置にはなかなか馴染めません。

一応、設定でジャンプとダッシュを入れ替えることは可能ですが、詳細なキーコンフィグ(ボタンの割り当て変更)は用意されていません。今の親切なゲームに慣れていると、正直なところ「操作しづらい……」とストレスを感じる場面がありました。ここは2017年当時のAAAタイトルという基準で見ても、もう少し整備されていてほしかったと感じるポイントです。

その2:武器の所持枠と耐久度のバランス

また、本作の大きな特徴である「武器がすぐに壊れてしまう仕様」についても、特に序盤はイライラが勝ってしまう場面がありました。

武器が次々と壊れていく一方で、初期の所持枠があまりにも少ないため、正直なところ「せめて最初からあと3枠くらいは武器を持たせてくれてもいいのではないか」と感じてしまいました。

もちろん、武器が壊れること自体が攻略の深みを生んでいますし、枠自体もゲームを進めれば拡張可能です。これも含めて、前述した「不自由さを遊びに変える」という本作のデザインを体現しているのだとは理解しています。

しかし、やはり枠の少なさと管理の手間が重なると、どうしても冒険のテンポを削いでしまっているような印象を受けてしまいました。

Switch 2エディションはどうか

本作は1,000円を支払うことでSwitch 2エディションへのアップグレードが可能ですが、「果たしてその価値はあるのか?」と疑問に思っている方も多いでしょう。

結論から申し上げますと、個人的には「1,000円以上の価値は十二分にある」と考えています。そう断言できるポイントをいくつかご紹介します。

グラフィックの向上とロード時間の劇的な短縮

まず驚かされるのが、ビジュアルの進化です。

草一本一本の躍動感や、遠景の解像度が明らかに向上しており、ハイラルの景色がびっくりするほど綺麗になっています。

また、ロード時間も大幅に短縮されました。特にワープ(ファストトラベル)が劇的に快適になり、体感では従来の半分ほどの時間で完了します。広大な世界を頻繁に移動する本作において、このスピードアップは必須と言ってもいいほどのメリットです。

待望のセーブデータ枠の増加

地味ながら大きな改善点が、セーブデータが「2つ」になったことです。

これまでのデータを保持したまま、心機一転して最初から冒険をやり直せるようになったのは、ファンにとって非常に嬉しいポイントではないでしょうか。

新機能「ゼルダノーツ」の機能が凄い

回の目玉とも言える新機能「ゼルダノーツ」には、たくさんの機能があるのですが、主に2つの大きな要素があります。

教えてナビ

目的地までスマホの画面にマップを映し出し、音声とともに案内してくれる機能ですが、その指示が驚くほど細かいです。

単なる目的地への座標表示ではなく、「もう少し下の方ですよ」といった具体的なナビゲートをしてくれるため、まるで高性能なカーナビがついたかのような、丁寧な道案内を体験できます。これまでは広大なハイラルで迷ってしまうことも多かったのですが、この機能のおかげで、探索が驚くほどスムーズで便利になりました。

声の記憶

 スマホアプリ版と連動し、特定のポイントでゼルダの解説の音声を聴ける機能です。

世界観を補完するボイスが100箇所以上も用意されており、ハイラルを深く知りたいファンにはたまらない要素になっています。

他にも実績機能や、スマホ連動による独自の特典も充実しています。詳細が気になる方は、ぜひ公式サイトもチェックしてみてください。

ZELDA NOTES | 任天堂
ハイラルでの冒険をより深く楽しめるゲーム連携サービス「ZELDA NOTES」のページです。

結論:アップグレードすべき?

個人的には、やはり「教えてナビ」と「声の記憶」の魅力が非常に大きかったです。もちろん、ロード時間の短縮とグラフィックの向上だけでも、長く遊ぶなら必須の変更点だと言えます。

ただし、注意点として「ゼルダノーツ」による恩恵は大きいものの、ゲーム内に直接的な新しいマップやダンジョンが追加されているわけではありません。

純粋に「快適に、より深くハイラルを楽しみたい」という方であれば、1,000円でこの進化を体験できるのは間違いなく「お得」です。ご自身のプレイスタイルに合わせて検討してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のクリアレビューをお届けしました。

本作は、不自由さをあえて遊びに変えるゲームデザインが本当に面白い、唯一無二の作品です。そのオープンワールドとしての完成度は他の追随を許さず、今後のゲーム制作においても参考にされ続けることでしょう。

Switch 2エディションも発売された今、改めて本作をプレイするには絶好の機会です。今なお色褪せないこの名作を、ぜひ皆さんもその手で体験してみてはいかがでしょうか。

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