こんにちは。ヤマザキです。
今回は『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』のクリアレビュー・評価になります。
この記事では本作の良いところや気になったところなど率直なレビューをお届けします。
購入の参考にしてみてください。
- 『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』の購入を検討されている人
- 『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』の評価・感想が気になる人
はじめに
『『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』は、コーエーテクモゲームスより2022年2月24日に発売されたRPGです。2015年に発売された「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」の続編となる作品で、アトリエシリーズファン待望の一作となっています。
本作は、従来のアトリエシリーズの魅力である奥深い調合システムはそのままに、現代のRPGに求められる重厚なストーリーや広大なフィールド探索など、あらゆる要素が高いレベルで融合したまさに王道RPGと呼ぶにふさわしい完成度を誇る作品になっていました。洗練されたシステム、ド派手なバトル演出、そして70時間を超える圧倒的なプレイボリュームは、プレイヤーを不思議な夢の世界へと誘い、時間を忘れて没頭させてくれるでしょう。
前作に引き続きプレイした筆者も、その進化に驚きを隠せませんでした。そこで今回は、そんな『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』の魅力を語っていきたいと思います。
『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』の魅力
ここからは本作の魅力について、語っていきます。
その1:さらに奥深く、遊びやすく進化した調合システム

やはり本作でも、調合システムの魅力は健在です。
本作ではソフィーとプラフタ、2人の主人公それぞれでレシピを解放・調合ができるようになり、調合の幅がさらに広がりました。
パズル形式の調合システムについても、前作からさらに進化を遂げ、より奥深く、それでいて遊びやすくなっています。最初から反転が使用できるようになったり、光っているパネルを繋げて高品質なアイテムを調合できるようになったりと、パズルとして奥深さが上がっているように感じました。
また、調合初心者に向けた「お任せ材料投入」など、救済措置が用意されている点も嬉しいポイントです。

そして、フィールドが大きく広がったことも、調合の楽しさを増幅させています。
前作のフィールドはあくまで採集場所としての役割が強かったですが、本作ではダンジョンとしての側面も持ち合わせています。天候変化のギミックは、初見時の攻略の楽しみを提供してくれるだけでなく、出現するモンスターや採集物の変化にも繋がるため、探索のモチベーションを維持してくれます。
ミニゲームの実装など、フィールド探索の魅力も向上しており、探索・調合のサイクルの魅力にも拍車がかかっているように感じました。筆者はクリアまで70時間かかり、この遊びきれない超ボリュームは本作の大きな魅力です
その2:重厚な物語の魅力

そして、本作の大きな魅力の一つが、前作からさらにスケールアップした重厚な物語です。
舞台は、夢の世界「エルデ=ヴィーゲ」。ソフィーは、そこで離れ離れになってしまった相棒プラフタを探すことになります。新たな仲間たちとの出会いを通して、壮大な冒険物語が繰り広げられます。前作では少し物足りなかった冒険のワクワク感や世界を旅する高揚感を、本作では存分に味わえるでしょう。
前作ではアトリエを中心に物語が展開され、イベントの発生もアトリエ内や街中がメインでした。戦闘よりも調合を通して物語が進むという、「アトリエ」シリーズらしい一面が強く出ていた作品でした。しかし本作では、広大なフィールドを舞台に、アトリエの外でも様々なイベントが発生します。お馴染みの調合システムはそのままに、フィールド探索やボス戦などの要素が加わったことで、RPGとしての面白さが格段に向上しています。
イベントシーンの進化に注目

また、イベントシーンの演出の進化にも注目です。
ダイナミックなカメラワークが用いられ、高い臨場感と没入感を味わえます。感情移入しやすい演出によって、物語をより深く楽しむことができるでしょう。
魅力的な仲間たちとの掛け合いも面白い

魅力的な登場人物たちが織りなすストーリーも見逃せません。
夢の世界で生きることを選択した彼らの心の葛藤や成長を描くエピソードは、どことなく暗さや重みがあり、キャラクターへの愛着が湧きやすくなっています。
特に、物語終盤の展開は、プレイヤーの心を強く揺さぶること間違いなしです。
その3:テンポ良く、爽快感があるバトルシステム

戦闘システムについても、テンポの良さと戦略性の高さが両立した爽快感抜群のものになっています。
2倍速機能はそのままに、難易度調整も施され、より遊びやすくなりました。本作では、前衛3人と後衛3人をシームレスに入れ替えながら戦うシステムを採用しており、豊富に用意された連携アクションを駆使して戦闘を有利に進めるのがポイントになっています。仲間それぞれの個性が際立つ豊富なスキルも魅力で、育成したキャラたちがド派手な演出で技を繰り出す姿にはテンションが上がるのではないでしょうか。
スキルパネルでは、パラメータのアップや進めることで新しいスキルの習得ができ、キャラクター育成のモチベーションを高めてくれます。強力な技を解放するためにイベントを進める必要があるなど、戦闘と物語の繋がりが感じられる点も評価できます。育成要素の豊富さも相まって、戦闘がますます楽しくなるシステムに仕上がっています。
その4:遊びやすくなったシステム面

また、本作では、前作で感じた不満点が解消されていたのも印象的でした。
- イベントシーンにオート機能が実装。
- 前作ではほぼ不可能だった敵からの逃走も可能になり、戦闘のストレスが軽減。
- いつでもどこでもファストトラベルが可能になり、探索がより快適に。
- ガイドやマップなど、UIが全体的に親切設計になり、初心者でも迷わずプレイ可能。
- 図鑑から採集場所を確認できるなど、アイテム収集もスムーズになりました。
前作を始めてプレイした時は、調合システムの奥深さは感じられた反面、初心者には難易度が高く、敷居の高い印象を受けました。しかし、これらの改善点により、全体的に遊びやすく調整されており、ストレスフリーな冒険を楽しめるようになったと言えるでしょう。
気になったところ・不満点について
本作ですが、「気になったところや不満点はなかったのか?」というと、正直なところ、ほぼありませんでした。
強いて挙げるとすれば、
- UIの不満:戦闘時のUIが見づらかったり、画面下に表示されるガイドが出たり入ったりして、鬱陶しい。
- PC版だと〇がジャンプになってしまう点:おそらく、PS4のゲームを移植しているため?
などがありました。しかし、いずれもゲーム全体の評価を落とすほどの深刻なものではありませんでした。
前作未プレイでも楽しめる?

「前作をプレイしていなくても楽しめる?」これは、多くのプレイヤーが抱く疑問かもしれません。結論から言うと、「ソフィーのアトリエ2」は、前作未プレイの方でも十分に楽しめます。
本作は夢の世界を舞台としており、物語的に直接的な繋がりはほとんどありません。前作のあらすじを簡単に確認しておけば、問題なくストーリーは理解できると思います。ゲームシステムも進化しており、全く別のゲームとして楽しめる内容になっています。
ただし、前作をプレイしていると、よりキャラクターへの愛着が深まり、感情移入しやすくなるのは事実です。もし時間に余裕があれば、前作をプレイしてから本作をプレイすると、より深く世界観に浸ることができると思いますので、時間があれば前作からプレイするのがオススメです。
まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は『ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜』の評価・レビュー・感想をお届けしました。
前作から7年越しに発売された本作は、本作はシステム面で大幅な進化を遂げていました。
洗練されたゲームシステム、美しくなったグラフィック、そして広大なフィールドなど、現在のアトリエシリーズの完成形としての非常に良いゲームでした。近年のJRPGタイトルのAAAタイトルにも劣らない完成度を誇っており、良い意味で期待を裏切られました。
少しでも気になった方は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。