はじめに
『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』は、2016年8月25日にニンテンドー3DSで発売された2Dアクションゲームです。
本作は前作、『蒼き雷霆ガンヴォルト』の続編タイトルとなっています。今回は、後に移植された『蒼き雷霆ガンヴォルト トライアングルエディション』版を基に評価していきたいと思います。
まず本作をクリアまでプレイした結論から言えば、「前作から正統進化したアクション性と、個性際立つ新キャラクターの登場が魅力。しかし、その“尖り”は人を選ぶ可能性も秘めている作品」だと感じました。
まず、前作からいる主人公ガンヴォルトのアクションはシステム調整によって前作よりもさらに遊びやすさが向上しています。そのうえで、本作から新たにプレイアブルとなった「アキュラ」は、他のゲームではなかなか見られない独特なアクションが新鮮な体験を提供してくれるキャラになっていて、私自身、アキュラの性能は非常に好みでした。キャラとしての言動も面白く良いキャラなのですが、万人受けするかと言えば難しい側面があるのも事実でしょう。
今回は、そんな本作の魅力と、気になる点について、詳しく見ていきましょう。
ゲーム概要
前作から2年の歳月を経て発売された本作は、ガンヴォルトに新スキルが追加されるなど細かな調整はあるものの、主要なシステムは大まかに前作を踏襲しています。そのため、本稿では、全く異なる性能を持つ新プレイアブルキャラクター「アキュラ」のアクションに焦点を当てて説明します。
アキュラの基本アクション
ロックオンと銃撃(ボーダーII)


アキュラはダッシュで敵に体当たりすることでロックオンし、Yボタンで銃撃(ボーダーII)による攻撃が可能です。ガンヴォルトのように複数の敵を同時にロックオンすることはできないため、基本的には一体ずつ確実に撃破していくスタイルとなります。
空中ダッシュ

通常のダッシュに加え、「ブリッツ」と呼ばれるゲージを1消費して、上下を除く6方向に空中ダッシュが可能です。
ブリッツは時間経過で少しずつ回復するほか、十字ボタンの下を素早く2回押すことで全回復できます。壁や床、敵にぶつかり跳ね返ることでも1個ずつ回復し、空中ダッシュの終わりには一定時間ホバリングする特性も持っています。
EXウェポンとフラッシュフィールド


『ロックマン』シリーズのように、ボスを倒すとその能力を模した「EXウェポン」を入手します。
各ボスには弱点となるEXウェポンが存在するため、使い分けが攻略の鍵となります。使用にはEXウェポンゲージを消費しますが、このゲージは自動回復します。ゲージが満タンの時には、一部の飛び道具を防ぐバリア「フラッシュフィールド」を発動することも可能です。
カゲロウ

アキュラにもガンヴォルトと同じく「カゲロウ」が搭載されています。
「カゲロウ」は、ブリッツを1消費して発動し、敵の攻撃を無効化する能力です。アキュラの場合、ガンヴォルトとは異なり攻撃中でも発動できるため便利ですが、空中ダッシュと併用するとブリッツの消費が激しくなるため、ゲージ管理が重要になります。
『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』の魅力
その1:慣れれば空中を自在に舞う、高い自由度を持つアキュラ

アキュラは、シンプルな操作性のガンヴォルトとは対照的に、テクニカルなキャラクターです。
2つのゲージを管理しながら空中ダッシュの軌道を組み立てるなど、常に多くの判断が求めるキャラになっています。特に高スコアを目指す場合、着地なしで空中を飛び回りながら連続で敵を撃破していく必要があります。一見難しく感じるかもしれませんが、システムを完全に理解し、華麗に操作できた時の達成感は、ガンヴォルトに勝るとも劣らない楽しさがあるでしょう。
その2:2倍に増えた電子の謡精(サイバーディーヴァ)の楽曲

前作に引き続き、クードスが1000点を超えると、電子の謡精(サイバーディーヴァ)が歌ってバトルを盛り上げてくれます。本作では、アキュラ側は「ロロ」が担当するため、楽曲数は前作の2倍に。ガンヴォルトとアキュラのテーマ曲がそれぞれ異なるアレンジで展開されるため、どちらのプレイも新鮮な高揚感を味わえるでしょう。
その3:前作よりも更に“尖った”ストーリー展開

本作の物語は、新たな敵組織「エデン」がシアンの第七波動(セブンス)を「ミラーピース」に封じ込め、奪い去るところから始まります。それを取り戻すため、ガンヴォルトたちの新たな戦いが幕を開けます。
アキュラの妹「ミチル」もエデンに狙われ攫われてしまうのですが、ミチルにはある秘密が隠されており、この秘密がガンヴォルトとアキュラの運命を大きく翻弄していくことになります。終盤には衝撃的な展開が待ち受けていますので、ぜひご自身の目でその結末を確かめてみてください。
気になるところ・不満点
その1:ガンヴォルトのシステムは前作と大きな変化なし

主人公ガンヴォルトのシステムは、ロックオンの最大数が装備によって変化したり、スキルが若干増えたりといった調整はありますが、基本となる部分は前作から大きな変更がありません。そのため、人によっては「前作とあまり代わり映えがしない」と感じる可能性もあります。
その2:アキュラの“尖った”性格と過激な言動

本作に登場するアキュラは、その性格がかなり人を選びます。
能力者を憎むキャラクターであるため、能力者に対して「バケモノ」「害獣」など、相手を蔑むような表現をします。これにより、一部のプレイヤーは不快感を覚えてしまうかもしれません。
まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』のレビューをお届けしました。
2作目となり、アクションの遊びやすさが向上した本作は、上級者向けのEXステージも用意されており、2Dアクションゲームが好きな方にはぜひプレイしてもらいたい作品です。
革新的なアクションを持つ「アキュラ」の登場や、前作よりも深みを増したストーリー、そして2倍になったサイバーディーヴァの楽曲など、多くの魅力が詰まっています。
気になった方は、ぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか。


