こんにちは。ヤマザキです。
皆さん、スクエニより発表された新作『FOAMSTARS(フォームスターズ)』のサービスが2月6日にいよいよ開始されました。もうすでにプレイされたでしょうか。スプラに似た雰囲気と最近、評判の良くないスクエニの作品ということもあって、あまり良い印象を持っていない方もいるかもしれません。
そんな本作を今回遊んでみたのですが、率直な感想として非常に面白かったです。正直、あまり期待はしていなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました。
今回は『FOAMSTARS(フォームスターズ)』の評価・感想・レビューをお届けします。
『FOAMSTARS(フォームスターズ)』とは?
『FOAMSTARS(フォームスターズ)』は2024年2月6日にスクエア・エニックスより配信が開始された作品。開発はトイロジック。
公式の説明では「4人vs4人のアワパーティバトル」とされていてひとつづつ見ていきたいと思います。
泡を塗り広げ、自分の色の上は滑って移動ができる

武器から泡を発射し、自分の陣地を広げることができます。そして、自陣の上はボードに乗って素早く移動を行うことができます。色を塗り広げてることで陣地を広げ戦況を有利に進めていく感覚はスプラに近いものでした。
ただ、大きな違いとして泡の性質があげられます。この泡、何といっても積み重なっていくんです。泡を積み重ね高所への道を確保したり、地形の直接介入できる点を活かした戦い方もでき、戦いの幅は広くなっていました。
各キャラは武器やスキルが違うのですが、一人一人全く異なるものになっているため、キャラごとの立ち回りが大きく変わります。近距離の塗りや打ち合いが強いキャラ、遠距離からの砲撃が強いキャラ、泡を重ねていくのが強いキャラなど、個性はかなりはっきりしています。立ち回りがそれぞれで大きく変わりここは面白いところでした。
味方との連携が重要になる戦闘システム

ここでは一番最初からプレイできる「スマッシュ・ザ・スター」のゲーム性を紹介させていただきます。
本作では相手をキルするための手順が特殊になっています。
打ち合いによってHPがなくなると「フォールドアップ」という泡をまとい転がる状態になります。この状態ではフォールドアップされたものは人は自身で動くことはできません。この状態で仲間がボードでぶつかると「スライドセーブ」になり仲間を救出することができ、チルは成立しません。逆に敵がボードでぶつかると「スライドキック」になり、チルが成立します。一言で言えば、打ち合いに負けても仲間が助けてくれればチルにはならないのです。
また、勝利条件としては相手チームのプレイヤーを7人倒したうえで、出現するスタープレイヤーを倒すことで勝利になります。そのため、終盤は自チームのスタープレイヤーを守りつつ、相手のスタープレイヤーを倒す戦いになります。このスタープレイヤーのシステムは戦いを面白くしていて、スタープレイヤーが出現するとスタープレイヤーを守るためにより陣形が整い、崩すためにも崩されないためにも連携が重要なシステムになっています。
『FOAMSTARS(フォームスターズ)』の良いところ
連携が密に求められ、パーティゲームとして楽しい

前述した通り、本作では連携が非常に重要になっています。
友人とやると必然的にコミニケションをとる必要がありますし、ド派手見た目とチルした爽快感は非常に盛り上がると思います。
そのうえでスタープレイヤーを守るための陣形など、突き詰めると見えてくる奥深さも多く、かなり面白いと思いました。カジュアルな層にもわかりやすい魅力があるうえ、コアな層も楽しめるゲーム性は非常にポテンシャルが高いと感じました。
キャラごとの違い、立ち回りや陣形を考え戦う戦略性の高さ

本作はキャラごとに大きく立ち回りが変わります。キャラごとに変わるのは塗り(武器性能)と3つのスキルの部分です。
まず塗りの部分、近距離戦闘が強く、移動が素早い主人公に対し、遠距離が強いキャラ、塗りによる泡の積み重ねが強いキャラなど特徴がはっきりしています。加えて、それぞれの性能が大きいことや、ステージ自体がそこまで大きくないことも影響して、一人一人の役割が大きくなっています。
前述した連携を突き詰める部分と混ざり、その戦略性の高さはかなり高いと感じます。
『FOAMSTARS(フォームスターズ)』の気になったところ
全体の評価としてはかなり高い作品ではありますが、気にところも多少ありました。
視認性が悪い

このゲームの一番は問題点はその視認性にあると思っています。
端的に言うと、見にくいです。
まず、言いたいのは水色とピンクで戦わせないでほしい。
色が似通っていて非常に認識しづらいです。それに加えて、元々色の境界線がはっきりしていないので、自分が何の色の泡を撃っていて、見方がどこにいるのか、などの情報が瞬時に理解できないことが多かったです。自分がどっちの色だったかを認識できなくなるほどでした。
これは瞬時の情報の判断が求められる対戦ゲームだからこそ、かなり大きな問題だと感じます。またスタープレイヤーの表記などUIの主張が強すぎる部分もあり、ゲーム全体として情報の整理がしづらい印象がありました。
連戦ができない
本作は戦うたびにロビーに戻されてしまいます。
連戦したいときでも毎回ロビーに戻され、連戦ができません。マッチングを行う場所が遠かったり、このあたりのプレイしにくさは気になりました。マッチングに関してはメニューボタンからもできるので、まだ問題は少ないのですが、こういったシステム面に関しては遊びやすくなるように改良を求めたいと感じました。
その他、雑記
3/4までフリープレイとしてPS Plus加入者は無料でプレイできる

2024年2月6日の配信開始から3月4日まではPS Plusのフリープレイに登場しています。加入者は無料でぷれいすることができますので、ぜひこの機会にプレイしてみてはいかがでしょうか。
まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『FOAMSTARS(フォームスターズ)』を遊んでみた感想・評価をお届けしました。
発売前、スプラのパクリではないかという話がありましたが、結論から言うとそんなことはないと思います。間違いなく、スプラから着想を得ている部分はあると思いますが、遊んでみた感触としては全く違うゲームとしての面白さが詰まっていたと思いました。何より連携が密に求められ、陣形を常に考えていくシステムはおパーティゲームとしての楽しさも大きいうえ、突き詰めると戦略性も生まれる点、ゲームとして非常によくできていました。
まだまだ粗も大きいですが、作り込みもすごくポテンシャルは本物でした。個人的には今後のアップデート次第で大きなIPになる可能性を秘めていると感じました。筆者は実はまだまださわりの部分しか遊べていないので、もう少し深くまで潜ってみたいと思います。