こんにちは。ヤマザキです。
今回は『空の軌跡 the 1st』の体験版の評価・感想になります。
この記事では本作の良いところや気になったところなど率直なレビューをお届けします。
製品版の購入の参考にしてみてください。
- 『空の軌跡 the 1st』の購入を検討されている人
- 『空の軌跡 the 1st』の評価・感想が気になる人
はじめに
『空の軌跡 the 1st』は2025年9月19日に日本ファルコムより発売予定のRPG作品です。
長きにわたり多くのファンに愛されてきた壮大な「軌跡シリーズ」。その原点として2004年に発売された第一作目が、最新技術によってフルリメイクされた作品です。今回は、そんな本作の序盤3~5時間程度が遊べる体験版が配信されましたので、早速プレイレビューをお届けします。
そんな本作の体験版をプレイした結論から言えば、「良い意味でファルコムらしくない。全てのRPGファンにおすすめできる、驚くべき完成度の期待作」でした。
美しいグラフィック、洗練されたシステム、そしてフルボイスで描かれる王道の物語。これまで同社作品に時折見られた独特のクセや敷居の高さが完全に取り払われ、誰もが安心して楽しめる新時代のRPGとして生まれ変わっていました。シリーズの壮大さゆえに新規プレイヤーが足を踏み入れにくい、という軌跡シリーズの長年の課題に対する、これ以上ない完璧なアプローチができており、まさに圧巻の出来栄えだと感じます。
今回は、そんな本作の体験版から見えた魅力と、少しだけ気になった点について詳しく見ていきましょう。
『空の軌跡 the 1st』の魅力
ここからはそんな本作の魅力について、見ていきましょう。
その1:フルボイスで蘇る、王道にして奥深い物語とキャラクター
物語は、主人公エステルの家に、少年ジョシュアが引き取られてくるところから始まります。それから数年後、伝説的な「遊撃士(ブレイサー)」である父の背中を追い、二人が見習い遊撃士として歩み始める、王道の成長物語が描かれます。
二人の関係性が紡ぐ、引き込まれるストーリー

勝気で太陽のようなエステルと、どこか影のある冷静なジョシュア。この対照的な二人の軽妙な掛け合いは、序盤からかなり引き込まれると思います。
ジョシュアが過去に発した「どうして、放っておいてくれなかったんだ」というセリフに秘められたジョシュア自身の謎など、彼らの関係性の行く末は大きな見どころになっています。テンポ良く進む物語は、非常に好印象で、常に飽きを感じずにプレイすることができました。
フルボイスで際立つ、個性豊かなキャラクターと緻密な世界観

フルボイスで展開されるストーリーは、登場人物一人ひとりの個性を際立たせています。体験版の時点でも、他ゲームでは考えられないくらいの人数が登場し、それぞれしっかりとした描かれ方をしています。

そして、何より驚くべきはモブキャラにまで名前があり、彼らの会話が物語の進行で変化していくという、シリーズならではの緻密な作り込みです。グラフィックが向上したことで、その世界の生活感がより一層増していました。
体験版は約3~5時間という大ボリュームで、メインストーリーは非常に気になる場面で幕を閉じます。製品版を期待して待ちたいところです。
その2:アクションとコマンドが融合した、洗練されたバトルシステム
本作のバトルは、フィールドでの「アクション」と、従来のシリーズを踏襲した「コマンド」が融合した、新しいシステムに進化しています。
アクションによる、エンカウント前の駆け引き

まずフィールド上で敵と接触すると、リアルタイムのアクションバトルが発生します。
格下の敵であればアクション操作だけで簡単に倒すことができ、戦闘のテンポを損ないません。手強い相手でも、攻撃を当てることで有利な状況でコマンドバトルを開始できます。逆に、敵の攻撃を受けすぎると不利な状況で始まってしまうため、常に緊張感のある駆け引きが楽しめました。
システムで見ると、メタファー:リファンタジオのシステムが近く、あれよりも少し優しい印象でした。
自由度と戦略性が増した、コマンドバトル

コマンドバトルでは、自由にフィールドを動き回りながら、クラフト(技)やアーツ(魔法)を駆使して戦います。アーツの発動には詠唱時間が必要といった戦略性は健在で、敵を「崩す」ことで仲間との連携攻撃(チェイン)に繋げることも可能です。

一つ一つのモーションやカメラワークも非常に洗練されており、シリーズの良さを継承しつつ、新しい試みを取り入れた、奥深く爽快なバトルが実現されていました。
お馴染みの「オーブメント」による育成

もちろん、戦術オーブメントに「クオーツ」というパーツをはめ込んでキャラクターを強化・カスタマイズする、シリーズお馴染みの育成システムも楽しめます。
バトルバランスも絶妙で、ただボタンを押しているだけでは勝てず、しっかりと戦略を考える必要がありました。非常に完成度の高いバトルシステムだと感じました。
その3:圧巻のグラフィックと、現代的に洗練された快適性
そして、本作の体験版で最も衝撃を受けたのが、グラフィックと遊びやすさの劇的な進化です。
「ファルコムはここまでできるのか」と驚く、美麗なアートワーク

正直なところ、個人的には、これまでのファルコム作品の印象から、グラフィックが現代の高水準から少し見劣りするという印象を持っていました。しかし、本作はそのイメージを完全に覆します。
キャラクターや背景は非常に美しく、細部までこだわったムービーの演出には、度々目を奪われました。原作への深いリスペクトと、現代の技術力が融合したオープニングムービーも含めて、まさに圧巻の一言です。
過去作の“壁”を完全撤廃! 驚くほど遊びやすいシステム

もう一つの驚きが、その圧倒的な遊びやすさです。
正直、日本ファルコム過去の作品には、独特すぎるUIや不自然なキーコンフィグなど、あまりにも独特なシステムを継承していく傾向を感じており、そこにはある種の「内輪ノリ」的な敷居の高さがありました。しかし、本作では完全に取り払われています。
UIは根本から見直され、直感的で使いやすくなっていますし、シリーズ恒例の「ハイスピードモード」も搭載しています。安定した動作と相まって、誰もがストレスなく快適にプレイできる環境が整えられていました。
本作には、一貫して「新規プレイヤーを歓迎する」という強い意志が感じられ、これものリメイクの成果なのかもしれません。
気になったところ・不満点
体験版の段階では、ほとんど不満点のない素晴らしい完成度でした。しかし、製品版に向けてさらに改善を期待したいと感じた点もいくつかありましたので、まとめておきます。
- アクションパートの操作性
コマンドバトルは快適でしたが、アクションパートに関しては、ターゲットのしづらさや直感的な操作感にまだ改善の余地があると感じました。今後のブラッシュアップに期待したいところです。 - ハイスピードモードとの相性
シリーズ恒例の「ハイスピードモード」はコマンドバトルでは非常に便利ですが、アクションパートとの相性が悪く、使い分けが難しい場面がありました。特にアクション中のハイスピードモードは、操作がさらに難しくなるため、ない前提のバランスを考えても良かったのではないでしょうか。 - 序盤の情報量の多さ
バトルシステムや育成要素が序盤から一気に解放されるため、シリーズに慣れていない新規プレイヤーにとっては、少し情報量が多く、戸惑ってしまう可能性があるかもしれません。
まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、『空の軌跡 the 1st』体験版のレビューをお届けしました。
大ボリュームの体験版から見えてきたのは、日本ファルコムが持つポテンシャルの全てを解放したかのような、圧倒的な完成度でした。まさに、良い意味で「期待を裏切られた」と断言できます。
これまで同社の作品に付きまとっていた「新規お断り」のような敷居の高さは完全に解消されています。王道の物語、洗練されたバトル、快適なゲームプレイ、そして美しいグラフィック。そのどれもが高水準で融合しており、長年のファンはもちろん、これまで「軌跡」シリーズに興味がありつつも踏み出せずにいた、すべてのRPGファンにとって最高の入り口となるでしょう。
ファルコムの「本気」を感じさせる一本だと感じており、製品版の発売を期待が高まりました。気になる方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。


