「EPISODE INTERmission」(ユフィエピソード)とは?
「EPISODE INTERmission」(ユフィエピソード)は2021年6月10日に発売された『FF7リメイク』追加DLCです。本DLCは『FF7Rリメイク』本編では登場しなかった原作のキャラであるユフィがクラウドたちと出会う前の出来事を描く作品になっています。本DLCとFF7リメイクがセットになった『FF7リメイク インターグレード』も発売されており、今からFF7Rに触れる方はこちらがオススメになっています。
DLCのみの価格は2,178円になっており、今回は本DLCは買うべきか、価格を踏まえたコスパはどうなのか、FF7リバースの前にプレイしたほうが良いのかという点についてお話していきます。本DLCに興味がある方や、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
結論:FF7ファンであればぜひ買いたいDLC
結論から言うと非常にクオリティが高く、DLCとしては文句がつけようのない作品だと思いました。
4時間程度の作りこまれたメインストーリーや豊富な寄り道要素などを踏まえると、さすが超人気IPのDLCであることを感じましたし、2,178円という価格でこの体験が味わえるのはすごいことだと思います。特に『FF7R』では登場しなかったユフィの魅力がしっかりと描かれており、FF7やユフィファンは見逃せない作品になっています。
正直プレイ前は、ハードをまたいだDLCや完全版を売り出すその売り方に良い印象を持っていなかったのですが、中身を見れば多くの人にお勧めできるような素晴らしい作品になっていたと思います。
ユフィとソノンを中心に描かれる物語の魅力
本DLCは原作で登場したユフィがクラウドたちと出会う前のエピソードになっており、ユフィの視点で物語が進行していきます。FF7R同様、クオリティの高いムービーシーンが頻繁に挟まれ、ユフィの魅力がよく伝わるようになっていますし、DLCだからクオリティが低いということは全くなく、本編と全く同じ粒度で作られていました。
あらすじとしてはミッドガルにやってきたユフィがアバランチを訪ねるとこから始まり、新羅が抱える究極のマテリアを探すため、新羅ビルに乗り込んでいくというのが本筋になっています。
本DLCを通して一番の魅力になっていたのがユフィの可愛さです。
破天荒で無邪気な性格のユフィは見ていて飽きないですし、周りを巻き込んでいく性格もすごく魅力的です。筆者は原作のFF7は未プレイなのでユフィがどんなキャラなのかは知らなかったのですが、今回のエピソードですごく好きになれました。
また、本DLCのもう一人の重要人物として挙げられるのは「細谷 佳正」さん演じるソノンです。
2人はウータイという同じ故郷の戦士になり、本DLCの間ユフィと行動を共にするパートナーです。まだまだ幼い印象が強いユフィに対して、ソノンは大人の青年という感じです。年の離れた兄弟のような関係の二人の掛け合いはすごく好きでしたし、本DLCで描かれるソノンの過去や二人の物語の行方について注目してほしいです。
ユフィを操作する爽快なアクション
本DLCで操作できるキャラはユフィのみになります。彼女はでかい手裏剣を武器に戦うキャラで、近距離と遠距離を使い分けることができる点が特徴です。
「△ボタン」で手裏剣の投げる・回収するアクションがあるのですが、それを駆使して、手元に手裏剣があるときは近接攻撃で俊敏に戦い、ないときは遠くから魔法により攻撃を行います。特に近距離のアクションは非常に強力で俊敏に動き回り、空中の敵も簡単になぎ倒せる爽快さがありました。
戦況に合わせてスタイルを大きく変えられる点がユフィの特徴になっています。
また、操作こそできないもののパートナーとして行動するソノンとの連携についても注目です。「R2ボタン」を押すことで戦闘中に魔法やアイテムを使用させることができ、「L2ボタン」を押すことで連携モードにすることができます。連携モード中はソノンはユフィと連携して攻撃を行うようになり、基本的にユフィに合わせて同じ行動をとるようになります。ユフィが近距離攻撃中は一緒に近距離攻撃を行い、ユフィが遠距離攻撃中は一緒に遠距離攻撃を行うイメージになります。
これにより攻めたいときは連携モードにして一緒に攻撃し続け、ターゲットを分散させたいときは、連携解除し、ソノンにターゲットを取ってもらうなどの戦い方が可能になります。本DLCではソノンの使い方というのがカギになっており、うまく使って戦況を有利に進めていきましょう。
作りこまれたやり込み要素とそのボリューム
本DLCはメインストーリーをまっすぐ進んで、4時間程度になります。そこまで多くないと感じるかもしれませんが、メインストーリー以外にもやり込みがいくつか用意されています。
例えばDLCの序盤からプレイできる「コンドルフォート」は原作のFF7にもあったミニゲームです。内容自体は兵士を配置し、戦況を見守っていくリアルタイムのシミュレーションゲームになるのですが、これがすごく作りこまれていました。ゲーム中は全て3Dで描かれており、ミニゲームのためにここまでしっかり作り込むのは印象的でした。自分はそこまで、興味がなかったのでやり込むことはありませんでしたが、作り込みは確かなので、一見の価値はあるでしょう。
そして、バトル面でも新羅バトルシミュレーターというメインストーリとは関わらない敵やボスが用意されています。バトル面のやり込みも最低限用意されているので、気になる方はプレイしてみてください。
その他知っておいてほしいこと
これまでに挙げていない部分で本DLCをプレイするうえで知っておいてほしいことをあげています。
FF7Rとゲームシステムは同じ
本DLCはあくまでFF7Rの追加DLCになります。
追加要素はあるもののFF7Rと基本的なゲームシステムは同じになっています。そのためFF7Rが合わなかった人が本DLCは満足できることは少ないと思います。当たり前のかもしれませんが、あくまでFF7Rの延長線上のDLCであることをご留意ください。
『FF7リバース』の前にプレイ必須?
結論から言うと、『FF7リバース』の前にプレイしておく必要はありません。
あくまでメインストーリーには関わらないユフィ外伝のような立ち位置になっています。そのため、クラウドたちはストーリーほとんど関わってきませんし、これをプレイしてなかったから『FF7リバース』でついていけなくなる心配もありません。やらなくても特に問題はないし、やった人はそれはそれで満足できる絶みょなな塩梅になっていて、DLCの立ち位置としては見事でした。内容自体はユフィへの愛着が強まるようなエピソードになっているため、少しでも興味がある方はやって損をすることはないでしょう。
ただ、『FF7リバース』をプレイする前に「FF7RのDLCプレイしておかないとダメかな?」と感じさせてしまっている時点で商業的にはダメだと思いますし、「分作なのに大規模なDLCをやるから、こんな紛らわしいことになるのでは」と感じてしまう部分もあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は『FF7R インターミッション』の評価・感想をお届けしました。
価格に対して非常にコスパの良い作品で、ぜひFF7リバースプレイ前にプレイしてほしい作品になっていました。投稿日の時点(2024年6月9日)で、本DLCは「PS+エクストラ」のゲームカタログに収録されていますので、PSプラスからでもダウンロードすることができます。
興味のある方はぜひ購入を検討してみてください。