【アサシン クリード シャドウズ】クリアレビュー・評価|奈緒江の忍者アクションとオープンワールドは傑作だが弥助に課題?炎上騒動も含めて本音で語る

レビュー
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こんにちは。ヤマザキです。

今回は、『アサシン クリード シャドウズ』のクリア後の評価・感想・レビューになります。 この記事では本作の良いところや気になったところなど率直なレビューをお届けします。 気になる方は購入の参考にしてみてください。

この記事はこんな人におすすめ!
  • 戦国時代の日本を舞台にした広大なオープンワールドを旅したい方
  • 本格的な忍者ステルスアクションを楽しみたい方
  • 炎上騒動も含め、話題作の真偽を自分の目で確かめたい方
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はじめに

『アサシン クリード シャドウズ』は、2025年3月20日にユービーアイソフトから発売された人気シリーズの最新作です。
舞台は待望の「戦国時代の日本」。父を亡くした伊賀の忍「藤林奈緒江(なおえ)」と、織田信長に仕えたとされる黒人の侍「弥助(やすけ)」の二人によるダブル主人公制を採用したアクションRPGです。

発売前から「黒人の侍」という設定や歴史考証を巡って大きな炎上騒動となっていた本作。
そんな話題作をクリアまでプレイしましたが、結論から言えば、
「日本を舞台にしたオープンワールドと奈緒江を中心としたゲーム体験は間違いなく傑作。しかし、UBIの対応やゲームバランスの悪さなど問題点も多い極めて惜しい作品」でした。

日本の美しい風景を巧みに再現したオープンワールドは圧巻の完成度で、ここまで日本の隅々まで緻密に描いた作品はそうありません。物語も奈緒江を中心とした復讐劇として綺麗にまとまっており、懸念された弥助についても前評判とは裏腹に不快感のない良いキャラクターとして描かれていました。
それだけに、ゲーム外でのマイナスプロモーションも含めて残念な部分も多く、ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)も狙えるポテンシャルを感じただけに、評価が本当に難しい作品だと感じました。

今回は、そんな本作の魅力や、含めた気になった点について詳しく見ていきましょう。

炎上騒動について

本作の評価について語る前に、この件についても触れておかねばなりません。本作は発売に至るまでに、ゲーム史に残るレベルの大炎上を巻き起こしました。

発端となったのは、「弥助」という黒人主人公の採用です。
日本の戦国時代を舞台にしたゲームでありながら黒人を主人公に据えたことで、「ポリコレへの配慮ではないか?」と疑問視する声が多く上がりました。

さらに火に油を注いだのが、UBI側の「史実への忠実さ」を謳う姿勢と、公開されたトレーラーにおける数々の違和感です。桜が咲いている時期に田植えを行い、それを見た弥助が「豊作だな」と語るシーンや、道端に季節外れの柿が置かれている描写など、日本の文化や季節感を無視したような表現が散見されました。

加えて、著作権を軽視した素材の使用疑惑や、開発者のインタビュー記事での発言など、ありえないほどの問題が積み重なり、飛び火する形で炎上は拡大しました。最終的に発売中止を求める署名運動にまで発展したのは記憶に新しいところです。

ゲーマーであれば誰もが知る騒動となっていたため、筆者自身もプレイ前の印象は決して良くありませんでした。この一連のマイナスプロモーションは、本作にとって、非常に大きな影響をもたらしたことは間違いありません。

その点を踏まえて、本作のレビューに入っていきます。

アサシンクリードシャドウズ炎上騒動
アサシンクリードの最新作『アサシンクリード シャドウズ』発表に際して巻き起こった騒動
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『アサシン クリード シャドウズ』の魅力

まずは本作の魅力について、見ていきましょう。

その1:奈緒江の復讐劇を描くシナリオはわかりやすく盛り上がる

物語は、伊賀の里を織田軍に襲撃され、父・藤林正保を目の前で殺された少女・奈緒江の視点から始まります。
彼女は里を滅ぼした謎の集団「百鬼衆」への復讐を誓い、各地で情報を集めてターゲットを暗殺していくことになります。

感情移入できる王道の復讐譚

基本的には奈緒江を中心に物語が進み、その裏で弥助が動くというような印象を受けました。
物語の導入は非常に分かりやすく、プレイヤーのモチベーションを「奈緒江の復讐」へと強く惹きつけてくれます。オープンワールド各地に散らばる「百鬼衆」を一人ずつ追い詰め、暗殺していく過程には確かな興奮を覚えます。

また、隠れ家に仲間を集め、少しずつ家族のように団結を深めていく描写も素晴らしく、孤独な忍が居場所を見つけていく過程には深く感情移入することができると思います。奈緒江の成長と復讐の行く末を描く作品として、非常に良くまとまっていると感じます。

弥助というキャラクターについて

懸念されていた弥助というキャラクターですが、実際にプレイしてみると、思ったよりも不快感はありませんでした。
誠実で優しい人柄で、自身の信念を持ちながら奈緒江を見守る、良きパートナーとして描かれています。

ただし、後述しますが「ぽっと出の外国人が、戦国時代の日本で侍として敬われている」という光景は、日本人としてはどうしても違和感を拭えません。さらに、奈緒江に比べてバックボーンの描写が少なく、過去が明かされるのも終盤のため、感情移入のしづらさは否めませんでした。
彼を主人公にするのではなく、奈緒江の単独主人公として、頼れる仲間の一人として描かれていれば、より物語に没入できたのではないかと惜しまれます。

意外にも丁寧な歴史描写

「意外にも」と言ってしまっては失礼かもしれませんが、歴史描写はかなりしっかりしています。

織田信長や明智光秀といった歴史上の偉人も多数登場しますが、心配されていた歴史考証に関しては、少なくとも専門家ではない筆者の目には違和感を感じないレベルでした。
むしろ日本文化へのリスペクトが感じられ、日本の礼儀や優しさを描くシーンも多くあります。一部の描写は『Rise of the Ronin』などの国産ゲームよりも厳密に意識されていると感じる部分もあり、やはり問題があったのはゲーム本編よりも、プロモーションやその後の対応だったのかもしれません。

選択肢による物語の変化

ストーリーやサブクエストによっては「対象を殺すか生かすか」といった選択肢が提示され、プレイヤーの決断が結末や行く末に関与することもあります。ただ物語を追うだけでなく、プレイヤー自身が結末に関与できる作りは没入感を高めていました。

作り込まれたデータベース機能

また、特定のロケーションを訪問したりストーリーを進めたりすると、詳細な用語解説が追加されていきます。ここもかなり作り込まれており、「歴史を学ぶ」という教育的な観点があるのも、さすが『アサシン クリード』シリーズといったところです。

その2:対照的な二人のバトルスタイル

本作はダブル主人公制ということもあり、性能の全く異なる「奈緒江」と「弥助」を使い分けていくことになります。

完成されたステルス体験の奈緒江

奈緒江のゲームプレイは、鉤縄を使って屋根から屋根へと飛び移ったり、苦無(くない)で遠くの敵を排除したりと、まさに「忍者」になりきれるアクションといえるものでした。

正面からの戦闘は弱いものの、豊富なステルススキルを駆使して一人ずつ確実に仕留めていく緊張感は、アサシンそのもので、『アサシン クリード』シリーズの名前通りの魅力がありました。『アサシン クリード』シリーズ初プレイの筆者でも、一人一人を確実に処理していく緊張感と達成感に興奮しました。

力こそ全て正面突破弥助

一方で弥助は、圧倒的なパワーで敵をなぎ倒す正面突破型のキャラクターです。1対1であればまず負けることはありません。

しかし、奈緒江とは対照的にステルスが基本的にできません。移動性能が低く、壁を登ることもできないうえ、敵の探知能力も劣ります。さらに暗殺アクションも派手で残忍(温厚な彼の人柄とは少しズレていますが)で目立つため、城への潜入などは「見つかる前提」で正面から突っ切るしかありません。派手な爽快感はありますが戦略性に欠け、どうしてもプレイが一辺倒になりがちでした。

使い分けの面白さと課題

この両者は非常に分かりやすく差別化されており、ステルスで慎重に進むか、力技で制圧するかをプレイヤーの判断で選べる点は面白い試みです。ミッション開始時にどちらで挑むかを選択できるシーンもあり、それによって攻略体験が変化するのも良い点でした。

しかし、性能差を極端にしすぎたことで課題も生まれています。
ステルスができない弥助のプレイは単調になりがちですが、奈緒江よりも操作が簡単でゴリ押しが効く場面も多いため、中盤以降は「早く進めたいから弥助で脳死突撃」というプレイスタイルになりがちでした。
また、ミッション内容によって向き不向きがはっきりしている(乱戦なら弥助、潜入なら奈緒江)にも関わらず、戦闘中や警戒エリア内ではキャラ変更ができず、変更できる場面でもそれなりに長いロード時間を挟むため、柔軟に使い分けることが難しい仕様になっています。
「豪快な黒人侍」というコンセプト自体は悪くないものの、ゲームシステムとの噛み合わせにおいては、足を引っ張ってしまっている印象を受けました。

充実した育成要素

育成面については、主に「装備収集」と「スキルツリー」の2軸で構成されています。

装備品はミッション報酬やフィールド上の宝箱から入手できるハクスラ形式となっており、より強い性能や特殊効果を持つ装備を探し求める楽しさがあります。入手した装備は強化も可能で、お気に入りの武器を長く使い続けることも可能です。

スキルツリーは、武器種やプレイスタイルごとに細かく項目が分かれており、レベルアップなどで得たポイントを使って自由に強化していくことができます。スキルの取得による強化幅は大きく、新しいアクションを覚えたりステータスを底上げしたりすることで、戦闘の手触りが目に見えて変わっていきます。自分の得意な戦法に合わせてキャラクターをカスタマイズしていく過程は非常に面白く、育成のモチベーションを保ち続けてくれました。

その3:圧倒的な作り込みの日本オープンワールドと寄り道要素

舞台となる戦国時代の日本(京都・大阪周辺)の描写は圧巻の一言です。

息をのむ美しさと広大なマップ

広大なマップには実在の寺社仏閣や城郭が配置されており、清水寺・銀閣寺といった実在する有名なお寺から、今はない昔あった城まで様々なものが再現されています。関西在住の筆者としては「自分の家の近くのあの寺がある!」といった嬉しい発見もありました。季節の変化によって風景が雪景色に変わるなど、視覚的な没入感は非常に高いです。

こちらも歴史考証について様々な批判がありましたが、実際にプレイしてみると、エンターテインメントとして再構築された日本としては十分に美しく、探索しているだけでも実際に観光しているような気分を味わえます。違和感よりも感動が勝るクオリティになっていました。

圧巻のボリュームの寄り道要素とゲームサイクル

オープンワールド上では、各地でサブクエストが発生します。

これらは全てフルボイスで展開され、特定の人物にスポットを当てた深みのある物語から、お尋ね者を成敗するシンプルな依頼まで、その種類は多岐にわたります。
今回レビューにあたってエンディングまでプレイしましたが、まだまだ遊びきれていないクエストが山のように残っているほどの凄まじいボリュームです。

探索と収集の楽しさ

さらに、各地にある「隠れ家」を開放してファストトラベル地点を増やしたり、神社やお寺を巡って「知識ポイント(強力なスキルの解放に必要)」を集めたりと、マップの至る所に遊びが散りばめられています
自分の拠点の内装を自由にカスタマイズできる建築要素まで用意されており、寄り道要素だけで数十時間は遊べるほどの密度と広がりを持っていました。

この超ボリュームの体験は本作ならではのものだったと思います。

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気になったところ・不満点


奈緒江パートやワールドの作り込みは素晴らしい一方で、厳しい問題点も多いと感じました。

その1:弥助(黒人侍)の存在意義と違和感

発売前から議論を呼んでいた弥助ですが、実際にプレイしてみても、その違和感を完全に拭い去ることはできませんでした。

物語への没入感を削ぐ

いくら「史実をモチーフにしたフィクション」と割り切ろうとしても、来日して数ヶ月で日本語を流暢に操り、信長の重臣たちと肩を並べて信頼される描写には無理があると感じてしまいました。私の場合、この「なんか違う」という感覚は、プレイ中最後まで、ついて回ってきました。
さらに、本能寺の変や山崎の戦いといった歴史の重要局面にも深く関わってくるため、あれだけ「史実に忠実」と宣伝されていた作品としては違和感が大きく、ここまで黒人を押し出そうとする姿勢には、日本人として思うところがあるのも事実です。

そして、前述した通り、丁寧に描かれる奈緒江に対し、弥助のバックボーン描写は薄く、なぜ彼がそこまで特別扱いされるのか、なぜ奈緒江に協力するのかといった動機付けも弱いため、なかなか感情移入がしづらい印象でした。
明かされる過去もシリーズ特有の「テンプル騎士団」が絡むもので、シリーズ初プレイの筆者には理解しづらい部分もありました。

どうしても「海外のゲームが描く日本」として、我々日本人が思い描くものとは大きな隔たりを生んでしまっています。「黒人の侍がこれほど慕われる様」が歴史に忠実かと言われれば、さすがに違うと言わざるを得ず、あえて主人公を黒人にした意味を最後まで見出すことができませんでした。

大味すぎるゲームプレイ

バトル面においても、弥助は「ステルスがしづらい」という仕様のため、ひたすら正面から殴り合うだけの大味なプレイになりがちです。戦略性が薄く、『アサシン クリード』本来の楽しさを損なっているように感じました。

さらに探索性能が低く、屋根の上に登れないなど移動制限も多いため、高低差のあるオープンワールドでは奈緒江でないと行けない場所も多くあります。マップ全体が奈緒江をベースに設計されているように感じられ、探索においても「浮いた存在」になってしまっている印象を受けました

その2:ゲームバランスの悪さ

後半に進むにつれて、ゲームバランスの悪さが牙を剥きます。

バランス調整の難しさ

全体的にバランス調整が厳しく、特に後半に至っては顕著でした。
特に印象に残っているのが、「スーパーアーマー付きの6連撃」を頻発してくる雑魚敵です。攻撃中は仰け反らず、こちらの攻撃を無視して殴り続けてくるため、戦略も何もあったものではありません。
これが1対多数の乱戦中に出てくるため、まともな対処が難しくなります。特にステルスができず確実に乱戦になる弥助で相手をする際は、理不尽さを強く感じました。

また前述した通り、キャラクターの使い分けがシステム的に難しいため、弥助を想定したような乱戦マップを、紙装甲の奈緒江で攻略させられる場面もありました。この場合、「一度ミッションを中断して弥助でやり直す」のが正解となってしまい、難易度調整が破綻していると感じざるを得ません。

思い通りに動かないストレス

本作はどこにでも登れる自由度の高さが魅力ですが、入り組んだフィールドだと意図しない場所に登ってしまったり、ロックオンが機能しなかったりと、自分の思い通りにキャラを動かせないストレスを時折感じました。

特に弥助は走りながら、ぶつかると突進攻撃を行う仕様があり、ずっと壁に突進してしまったり、戦闘中の激しい操作で誤ってフォトモードが起動してしまう点も、地味ながらプレイのテンポを削ぐ要因となっていました。

中盤以降のマンネリ化

ゲームとして面白い部分はあるものの、中盤以降は遊びの幅が広がらず、同じことの繰り返しになりがちです。そのうえボリュームは超がつくほど膨大なため、さすがに飽きを感じてしまう部分がありました。

その3:バグの多さとシステム面の不備

全体的に作りが不安定に感じられ、システム面でも気になる点が散見されました。

バグと不具合

プレイ中、マップ外の異空間に落下したり、ゲームがクラッシュしたりといった不具合に遭遇しました。頻発というほどではありませんが、挙動の不安定さは存在しているように思います。発売後のパッチである程度は改善されているとはいえ、大作としては少々粗削りな印象です。

ロードと仕様の不便さ

特に気になったのがロード時間の長さです。
さらに、主人公ごとの物資が別管理となっており、補充のためにいちいち長いロードを挟んで拠点を切り替える必要がある仕様は、非常に億劫に感じました。プレイの快適性を損なう要因となっています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『アサシン クリード シャドウズ』のクリアレビューをお届けしました。

「奈緒江」を操作して日本の城に忍び込むステルスアクションや、圧倒的な美しさで再現された戦国時代のオープンワールド観光は、文句なしに素晴らしい体験でした。彼女の復讐劇と成長を描く物語も美しく、ここだけを切り取れば間違いなく傑作と呼べるクオリティです。

しかし、弥助というキャラクターの扱いの難しさや発売前のマイナスプロモーション、後半に進むにつれて露呈する大味なゲームバランス、そして不親切な仕様やバグが、その良さを大きく引き下げてしまっています。
純粋にゲームとして超一級の品質を持っているにも関わらず、評価にケチがつく部分が多く、何より炎上騒動のせいでマイナスイメージから入らざるを得ないのは本当にもったいない。「本来ならもっと評価されるべき作品だったのに」という惜しさが強く残りました。

とはいえ、戦国時代の日本をこれほど広大かつ緻密に描いたゲームは他に類を見ません。夢中になれる魅力は間違いなくありますので、一度その世界に足を踏み入れてみる価値は十分にあると思います。

気になった方は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

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