『空の軌跡』から始まり、さまざまな主人公や地域を舞台に物語が広がってきた『軌跡』シリーズ。2026年9月には『空の軌跡 the 2nd』も発売され、これを機に遊んでみたいと思った方もいるのではないでしょうか。
一方で、シリーズの作品数は多く、「今から始めるならどれ?」「発売されたばかりの『the 2nd』から遊べる?」と迷いやすいところです。結論から言えば、初めてなら『空の軌跡 the 1st』から始めるのがおすすめです。『the 2nd』は、その続きを描く作品です。
この記事では、シリーズ全体のつながりを整理しながら、最初の一本とその後に遊ぶ順番を紹介します。筆者が実際にシリーズの入り口として楽しめた『閃の軌跡I』についても触れていきます。
軌跡シリーズとは?

『軌跡』は、同じ世界を舞台に、国や主人公を変えながら物語が続いていくRPGシリーズです。これまでに大きく分けて、リベール王国を舞台にした『空』、クロスベルを舞台にした『零・碧』、エレボニア帝国を舞台にした『閃』、カルバード共和国を舞台にした『黎・界』という、4つの物語のまとまりが描かれています。『創の軌跡』は、複数の地域や主人公の物語が交わる作品です。
それぞれのまとまりも、複数のゲームに分かれています。例えば『閃の軌跡』は『I』から『IV』までの4作品で、エレボニア帝国を舞台にした物語を描きます。一つの作品だけでなく、何作かを通して同じ主人公たちの行く末を追っていくのが、シリーズの基本的な作りです。
まとまりごとに新しい物語が始まるので、その最初の作品はシリーズへの入り口になります。ただし、舞台が変わっても世界や歴史は共通しており、以前の作品の出来事や登場人物が後の作品にも関わってきます。遊んだ作品が増えるほど、別々に見えた物語のつながりが分かってくるのも『軌跡』の魅力です。
軌跡シリーズの各作品は、どうつながっている?
空の軌跡|遊撃士を目指す二人の旅

シリーズの出発点となる『空の軌跡』は、リベール王国を舞台にした物語です。主人公のエステルとヨシュアは、人々の困りごとを解決する「遊撃士」を目指して各地を旅します。訪れた街で依頼や事件に向き合ううちに、二人は国を揺るがす大きな出来事にも巻き込まれていきます。
原作は『FC』『SC』『the 3rd』の3作品。現在は『FC』をリメイクした『空の軌跡 the 1st』と、『SC』をリメイクした『the 2nd』も発売されています。
零・碧の軌跡|警察官たちが街の問題に立ち向かう

『零の軌跡』『碧の軌跡』の舞台は、二つの大国に挟まれた都市・クロスベルです。主人公のロイドは警察の新米捜査官として、仲間とともに新設された「特務支援課」へ配属されます。市民からの依頼や事件を追う中で、華やかな都市の裏にある犯罪や政治の問題に直面していきます。
ロイドたちの物語は『零』から『碧』へ続きます。また、クロスベルで起きる出来事は、近い時期を描く『閃』や、その後の『創』ともつながっていきます。
閃の軌跡・創の軌跡|士官学院から始まる帝国の物語

『閃の軌跡I』では、主人公のリィンがエレボニア帝国のトールズ士官学院に入学し、さまざまな出自の生徒が集まる特科クラス《VII組》に所属します。仲間と授業を受け、実習で帝国各地を訪れるうちに、地域ごとの問題や帝国内の対立が見えてくる。学院生活から始まった物語は、『II』以降、帝国を揺るがす大きな出来事へと広がっていきます。
『III』では、卒業したリィンが教官となり、新たな《VII組》の生徒たちを導く立場に変わります。そして『IV』で帝国編は一つの結末へ。続く『創の軌跡』ではリィンに加え、クロスベル編のロイドたちの視点も交わるため、『閃』の後に遊ぶ作品でありながら、『零・碧』とのつながりも強い作品です。
黎の軌跡・界の軌跡|裏解決屋が歩く共和国の光と闇

『黎の軌跡』からはカルバード共和国へ舞台が移ります。主人公のヴァンは、警察や遊撃士には頼みにくい相談も引き受ける「裏解決屋」。彼のもとを一人の少女が訪ねてくるところから、新たな物語が動き始めます。
表に出せない依頼を通して、共和国に暮らす人々や裏社会に関わっていくのが、この編の入り口です。ヴァンたちの物語は『黎の軌跡II』、さらに現状の時系列では最新作となる『界の軌跡』へと続きます。
今から始めるなら、どれがおすすめ?

基本的には『空の軌跡 the 1st』から始めるのがおすすめです。
軌跡シリーズの最初の物語を現代向けのリメイクで遊べるため、世界や登場人物を一から知ることができます。続けて『the 2nd』を遊び、『空の軌跡 the 3rd』を遊べる環境があればその次に。以降は『零』→『碧』→『閃I~IV』→『創』→『黎』→『黎II』→『界』と進めると、物語のつながりを追いやすくなります。
『the 3rd』は現行機で日本語版を遊ぶ方法が限られるため、難しい場合はいったん『零』へ進む選択もあります。
『閃I』『黎』から始めるのもあり

全作品を最初から追うのは大変、という方は、主人公と舞台が変わる区切りから入る手もなしではありません。候補にしやすいのは、リィンが士官学院に入学する『閃の軌跡I』と、ヴァンの物語が始まる『黎の軌跡』です。筆者も『閃I』からシリーズに入り、学院生活や仲間たちの物語に引き込まれました。
ただし、同じ世界で続くシリーズなので、先に遊んだ作品の人物や出来事は後から登場します。特に『閃』は進むほど他の編とのつながりが強くなるため、世界全体の物語を順に楽しみたいなら、やはり『空の軌跡 the 1st』が一番おすすめです。
また、『閃II』や『黎II』から始めるのはおすすめしません。主人公が変わらず、前作から物語が直接続きます。『閃』に興味があるなら『閃I』から、『黎』に興味があるなら『黎』から始めてください。
遊ぶ前によくある疑問(Q&A)
Q.『空の軌跡 the 2nd』から始めてもいい?

A. 先に『空の軌跡 the 1st』を遊ぶのがおすすめです。
『the 2nd』は、エステルとヨシュアが旅を始める『the 1st』の続きです。二人がどんな経験を重ね、どんな関係を築いてきたのかを知っていることで、続編の物語にも入り込みやすくなります。今話題の『the 2nd』が気になっている方も、まずは『the 1st』から始めてみてください。
Q. 原作の『空の軌跡FC』『SC』を遊ぶ必要はある?
A. 初めてなら、リメイク版の『the 1st』『the 2nd』から始めて大丈夫です。
『the 1st』は原作『FC』、『the 2nd』は原作『SC』をそれぞれリメイクした作品です。同じ物語の入り口を選ぶ話なので、原作を先にクリアしておく必要はありません。昔の作品ならではの表現にも興味が湧いたら、後から原作に触れるのもよいと思います。
Q. 軌跡シリーズは全作品を遊ばないと楽しめない?
A. 最初からすべて遊ぶとつながりをより深く楽しめますが、各編の第1作から入ることもできます。
『閃I』ではリィンの入学から、『黎』ではヴァンを中心とする新たな物語から始まります。ただし、先へ進むほど過去の出来事や人物も関わってくるシリーズです。興味を持った編から始める場合も、その編の第1作を選ぶのがおすすめです。
まとめ

『軌跡』は、国や主人公を変えながら、一つの世界で物語が続いていくシリーズです。『空』『零・碧』『閃』『黎・界』とそれぞれに魅力がありますが、作品を重ねるほど、登場人物や出来事のつながりが見えてきます。
今から初めて遊ぶなら、シリーズの出発点をリメイクした『空の軌跡 the 1st』がおすすめです。発売されたばかりの『the 2nd』も、その続きとして楽しめます。長いシリーズなので、まずはこの2作品から触れてみてください。
一方、気になる主人公や舞台があるなら、『閃I』や『黎』から始めるのも一つの方法です。最初の一本を選んだら、まずはその仲間たちの物語を追ってみてください。

