かわいらしい少女と奇妙な相棒が、暗闇に包まれた世界を旅する『HINO』。今回はSteamの体験版をクリアしたので、独特な世界観やアクションの特徴、遊んで気になった点を紹介します。
結論から言えば、不気味な絵本のようなビジュアルが印象的で、得体の知れない怖さも相まって、その世界に引き込まれる作品でした。少女「ヒノ」は、相棒の「もにもにスケルトン」とともに、道中のギミックを観察し、一つずつ解き明かしながら冒険していきます。
道具や周囲の環境を使い、短い区間で突破方法を試せる仕組みには面白さを感じました。一方で、実際に遊んで気になった点もあります。この記事では、世界観や演出の魅力とあわせて、ギミック攻略型のアクションの手触りを紹介します。
✓ 特徴: 暗闇の世界を探索し、仕掛掛掛けや怪物を攻略して進む2Dアクションアドベンチャー。
✓ 良かった点::: 不気味な絵本のようなビジュアルと、キャラクターの動きで伝える物語。
✓ 気になった点: 攻略方法が分かかってからも同じ操作を繰り返す場面では、単調さを感じた。
✓ 向いていそうな人: かわいささと怖さが同居する世界観や、観察と試行錯誤で進むゲームが好きな人。
はじめに
『HINO』は、PC(Steam)向けに2027年発売予定の2Dアクションアドベンチャーゲームです。開発はUnGloomStudio、パブリッシャーは東映ゲームズが担当。ボールペンでイラストや漫画を描く「やたら」氏の作品を原作に、ゲーム独自の物語が描かれます。
舞台は、自然光が途絶え、怪物や廃墟が残る暗闇の世界。廃墟となった保育園で目覚めた少女「ヒノ」は、電球杖を手に、奇妙な相棒「もにもにスケルトン」とともに安息の地を目指します。
ゲームは横スクロール形式で進み、移動やジャンプ、周囲を調べる操作、拾った道具を使うアクションなどで道を切り開いていきます。今回の体験版では、突然始まる異変や追跡、周囲の仕掛けを利用する場面を通して、この世界の危険に触れることができました。
『HINO』の魅力
その1:かわいいのに不気味。絵本のようなタッチで描かれる暗闇の世界

本作で最初に引き込まれたのは、独特なタッチで描かれたビジュアルです。少女「ヒノ」と相棒の「もにもにスケルトン」にはかわいらしさがありますが、二人が進むのは、不気味な怪物が潜む廃墟。かわいらしいキャラクターで、不穏な絵本の世界を冒険しているような感覚がありました。
廃墟の中で恐ろしい敵に出会ったり、突然追いかけられたりする場面には、しっかりと緊張感があります。一方で、思い切りコメディに振り切った掛け合いもあり、そのときは本当にユーモラスな絵本を眺めているようでした。怖さが続く中に、キャラクターの愛嬌を楽しめる場面が挟まるのも良かったところです。

こうした場面の多くは、言葉をほとんど使わず、動きやリアクションで見せていきます。特にもにもにスケルトンは、その仕草が目を引く存在でした。説明がなくても、慌ただしい動きや二人のやり取りから、怖さやおかしさが伝わってきます。
絵本のような絵柄に、不気味さとかわいさ、時折こぼれるユーモアが重なっていること。 ここが本作の一番の個性だと感じました。次は何に出会い、どんな場面が始まるのか、先を見たくなる世界です。
その2:観察して、試して、突破する。ギミック攻略型のアクション

本作のゲームプレイは、周囲の仕掛けを観察し、その場面の突破方法を探していく形が中心です。基本となるのは、ジャンプ、気になる場所を調べる操作、拾った道具を使うアクション。道具は一度使うとなくなるため、何を拾い、どこで使うかを考えながら進んでいきます。
例えば、ヒノに取りついて力を吸い取る虫には、ライトの光を利用して対処します。仕組みを見極め、光が当たるタイミングに合わせて行動する必要がありますが、うまくいかないとヒノはあっさり倒れてしまいます。
ただ、失敗しても直前から再挑戦できるため、次は動き出すタイミングを変えるなど、少しずつ対処方法を探れます。アクションの操作技術だけで突破するというより、試行錯誤しながら解き方を見つける、パズルに近い感覚がありました。

敵と戦う場面や、大きなボスとの戦闘もあります。ここでも道中で覚えた操作を活かし、相手の攻撃をしのぎながら、拾った道具で攻撃していきます。攻撃を連打するのではなく、相手の動きを見て対応することが大切でした。
観察して対処を考え、失敗したら試し直す。そのサイクルが短い区間でまとまっているのは、面白いところです。体験版では極端に難しい仕掛けはなく、何度か挑戦しながら、一つずつ自分のペースで攻略していく感覚で楽しめました。
その3:ヒノたちは何者なのか。暗闇の世界に隠された真実が気になる

廃墟となった保育園で目覚めたヒノは、もにもにスケルトンとともに、危険な世界を進んでいきます。しかし、なぜこの場所にいたのか、なぜ世界が暗闇に包まれているのか、体験版の段階では分からないことも多く残されています。
目の前の危険を切り抜けるうちに、その危険が当たり前になっている世界そのものが気になってくる。 怪物が徘徊する場所で、二人はどこへ向かい、何を見つけるのか。冒険の先にある答えにも興味が湧きました。
公式では、安息の地を目指す旅を通して、ヒノたち自身の正体や、暗闇世界の真実へ近づいていく物語が紹介されています。ヒノの失われた記憶が、この世界とどう関わっているのかも気になるところです。
体験版ではまだ物語の全容は見えませんが、二人が自分たちの正体を知ったとき、旅の目的や関係がどう変わるのかにも期待しています。危険を乗り越えた先で、本当に安息の地へたどり着けるのか、製品版で見届けたいと思いました。
気になった点・注意点
その1:雰囲気の先にある、物語と遊びの広がりに期待
独特なビジュアルや雰囲気には惹かれましたが、体験版だけでは、そこから物語や遊びがどこまで広がるのかは見えきりませんでした。物語の引きはまだ控えめで、ゲーム性もシンプルなため、現時点では絵柄や世界観との相性が、楽しさを大きく左右しそうです。
この雰囲気を入口に、どんな展開や仕掛けで先へ進みたくさせてくれるのか。 製品版では、見た目の魅力に加えて、物語とゲーム性がどう深まるのかにも期待しています。
購入前のよくある疑問(Q&A)
Q. 対応ハードと発売日は?
A. PC(Steam)向けに2027年発売予定です。具体的な発売日と価格は未定です。
Steamストアでは2027年発売予定と案内されています。東映ゲームズの公式サイトでは発売日が「未定」となっているため、具体的な日程は今後の発表待ちです。
Q. 体験版はある?どんな遊びを体験できる?
A. Steamで無料体験版が配信されており、探索や追跡からの逃走、仕掛けを利用したアクションを遊べます。
廃墟となった保育園で目覚めるところから始まり、ヒノを操作して先へ進んでいきます。独特な絵柄や、言葉を抑えた物語の見せ方も確認できる内容です。
Q. アクションの難易度は高い?
A. 今回の体験版では、複雑な操作よりも、仕掛けの理解とタイミングの判断が求められました。
周囲を観察して対処方法を探し、ライトや道具などを適切なタイミングで利用します。失敗しても少し前から再挑戦できますが、自分は同じ場面をやり直すこともありました。
素早い操作だけで押し切るというより、試行錯誤しながら突破する遊びが好きかどうかで、印象が変わりそうです。
※発売日・価格・対応機種などは、2026年9月時点の情報です。
まとめ

『HINO』は、かわいさと不気味さが混ざった絵本のような世界に引き込まれる作品でした。恐ろしい怪物に追われる緊張感と、思わず笑ってしまうコミカルな場面が同居し、独特な冒険の雰囲気を作っています。
ゲーム性は、周囲を観察し、道具やタイミングを使ってギミックを突破していく形です。失敗しても直前から試し直せるため、一つずつ攻略方法を見つけながら進む楽しさがありました。
一方、体験版だけでは、物語や遊びが今後どこまで広がるかは見えきりませんでした。製品版では、魅力的な世界観を入口に、どんな真実や新しい仕掛けが待っているのか期待したいところです。
不気味な絵本のような雰囲気や、試行錯誤して進むアクションが気になる方は、まずSteamの体験版に触れてみてください。
東映ゲームズの新作体験版もレビュー
『HINO』は、東映ゲームズが初のパブリッシング作品として発表した3タイトルのうちの1本です。LUDENSでは、同時に発表された『KILLA』と『DEBUG NEPHEMEE -デバッグネフェミー-』の体験版もレビューしています。
人形劇風のダークな推理ADVが気になる方は『KILLA』体験版レビュー、4画面を同時に操作するマルチタスク型の戦闘に興味がある方は『デバッグネフェミー』体験版レビューも、あわせてご覧ください。


コメント
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