【デスゲームの報告書】どんなゲーム?クリア時間やグロ度・難易度まで本音レビュー!【評価】

2026年9月1日にリリースされた話題の推理パズルADV『デスゲームの報告書』。
結論から言えば、ワンコイン(500円)・約3時間で極上の謎解き快感と鳥肌が味わえる大傑作でした。

まずは、購入を迷っている方に向けて率直な結論からお伝えします。

購入判断:『デスゲームの報告書』は買うべき?

✓情報整理・推理パズルが好き = 即買い推奨(たった500円で極上のアハ体験と没入感が味わえます)
✓グロ画像や脅かしが苦手な人 = 安心して買い(表現はすべてテキストのみ、直接的なグロはありません)
✓泣ける感動ストーリーを求める人 = 少し注意(題材ゆえに、クリア後に残るのはダークな「後味の悪さ」です)

目次

はじめに

『デスゲームの報告書』は、2026年9月1日にshu3氏よりリリースされた、テキストベースの「デスゲーム記録復元パズルADV」です。shu3氏は、人気実況グループ「ナポリの男たち」のメンバーとしても活動するゲーム実況者で、本作は個人制作タイトルとなります。
価格は500円程度、クリア時間は3時間ほどのパズル形式のアドベンチャーゲームとなっています。

「早急に報告書を提出せよ。」

記録管理局に届いた任務は、たった一つ。数日前に無人島で行われたデスゲームの全記録を復元し、報告書を提出すること。

残されたのは、死者たちが最期に遺した記録と、一台の端末だけ。あなたの仕事は、その記録を一件ずつ復元し、島で起きたすべての死の真相を明らかにすることだ――。

結論から言えば、めちゃくちゃ面白かったです。

デスゲームという生々しい題材をもとに、断片的な情報から全容を紐解いていく体験はまさに圧巻の一言。『未解決事件は終わらせないといけないから』に通じるような凄みがあった作品でした。

今回はそんな本作について、実際に遊んだ感想を交えながら見ていきましょう。

『デスゲームの報告書』の魅力

その1:限られた情報から死因を特定していく「パズルを解く面白さ」

本作はズバリ、「限られた情報の中から40人の死因を特定していくゲーム」です。

プレイヤーが持っている情報は、以下の3つだけ。

  • 死亡記録:死ぬ直前の本人の主観的な記録。何をしていたかが分かるが、本人が分かっていないことは書かれていない断片的なもの。
  • 生徒名簿:出席番号や名前、所属部活、そしてデスゲームで「配布された武器(バレーボールから銃まで様々)」が書いてある。
  • 地図:横軸をA〜E、縦軸を1〜5とする座標を持ったマップ。

この3つの情報から、「誰に、何の武器で、どういう死に方をしたか(例:〇〇にナタで惨殺された)」を推理し、生徒全員の死亡報告書を埋めていきます。

情報を埋めていき、見事にカチッとはまると「照合成功」のような演出が入るのですが、これがめちゃくちゃ気持ちいいのです。

さらに死亡記録は段階的にわかっていき、IDを入力するといつでも解放できます。中盤あたりから「01-A1-01」のような書類番号の意味を自分で理解できるようになり、この法則に気づくとここすらもパズルの快感に変わります。
少しずつ謎を解きながら事件の全容に迫っていく感覚がたまらないゲームシステムになっています。

その2:絶妙な難易度調整(多段階のヒント機能)

本作は、自力で解く楽しさを残しつつも、理不尽に詰まってしまうストレスがないシステム設計が非常に優秀です。

プレイしていると、どうしても「次に何をすればいいのか分からない」「誰の死因から特定できるのか分からない」と手が止まってしまう瞬間があります。そんな時に活躍するのが、非常に親切な「ヒント機能」です。

ヒントボタンを押すと専用のページが開き、まずは「そもそも解くための情報や資料が足りていないのか」「今ある情報で、誰の死因を特定できる状態なのか」といった現在の状況を教えてくれます。

そのうえで、ヒント自体が①、②、③、④と「段階的」に用意されています。
最初は初歩的なアドバイスから始まり、ボタンを押して段階を進めるほど核心に近づいていく仕組みになっています。自分の見たいタイミングで、欲しいレベルのヒントだけを1個ずつ開示できるのです。

最終的には直接「答え」を見ることも可能なので、「推理ゲームは少し苦手だけど、最後までストーリーを知りたい」という人でも絶対にクリアできるようになっています。

もちろん、このヒント機能は無理に使う必要はありません。
推理が苦手な人はヒントを頼りに安心感を持ちながら進めることができ、得意な人は「完全ノーヒント縛り」で自分の頭脳だけで挑むこともできる。プレイヤー自身がプレイスタイルを選べる、素晴らしい難易度設計だと感じました。


その3:自らの手で全容を紐解く圧倒的な没入感と、最後にすべてが繋がる快感

本作のシナリオにおいて最も圧倒されたのは、「謎解きを進めるにつれて、凄惨なデスゲームの全容が少しずつ浮かび上がっていく構造」です。

最初は、ただ凄惨で痛々しいだけの断片的な死亡記録に過ぎません。しかし、一人ひとりの死因を特定していく行為そのものが、まるでパズルのピースを埋めていくように、事件のタイムラインや島で何が起きていたのかを浮き彫りにしていきます。

「この人がここで倒れた裏で、あちらでは何が起きていたのか」
「あの記録に書かれていた行動は、ここに繋がっていたのか」

点と点が結びつき、少しずつ事件の全貌が見えてくる過程がとにかく凄まじく、受動的にストーリーを読むノベルゲームとは全く違う「自らの手で真相を暴いている」という圧倒的な没入感があります。

そして、散らばっていた伏線が最後にすべてカチッと一本の線に繋がった瞬間の衝撃と気持ちよさは圧巻でした。このシナリオが組み上がっていく快感があまりにも強烈で、気づけば3時間ノンストップで一気にプレイしてしまいました。


その4:終盤に襲い掛かる、ゾクッとする「不気味な違和感」

詳しくは重大なネタバレになるため完全に伏せますが、本作には物語の根幹に関わる、ある仕掛けが用意されています。

記録を読み解き、事件の真相に近づいていく中で、プレイヤーはある「決定的な違和感」に気づくはずです。

「……何かがおかしい。」

テキストを注意深く読んでいるからこそ気付いてしまう、その違和感の正体を理解した瞬間、背筋がゾッと凍りつくような鳥肌が立ちました。
派手な演出やグロ描写に頼らず、純粋なテキスト情報とプレイヤーの推理だけで底知れぬ恐怖を生み出す、シナリオ構成の巧みさは圧巻の一言です。


気になった点・注意点

その1:題材ゆえの「後味の悪さ」

デスゲームというテーマを扱っている以上、どうしても救いのない悲しい展開が続きます。

謎が解けたときの興奮やパズルとしての面白さは最高レベルですが、クリア後には「哀しさ・後味の悪さ」も多少は残ります。ハートフルな感動や、胸がスッキリする情緒的なカタルシスを求めている人には向かない作品だと言えます。

その2:UIの視認性の悪さ

少し気になったのが、UI(ユーザーインターフェース)の視認性です。

画面右上に「Menu」ボタンがあり、そこからセーブができるのですが、文字が背景の色と完全に同化していて非常に気づきにくい設計になっています。初見だと「どうやってセーブするの?」と迷ってしまう不親切さがあるため、プレイする際は右上のメニューを見落とさないように注意してください。


購入前のよくある疑問

Q. グロい描写やジャンプスケアはある?

A. 問題ありません。グロ画像やビックリ要素はゼロです。
本作はすべてテキストとシンプルなUI画面で進行するため、直接的な残酷描写やホラーゲームのような脅かし要素はありません。「グロいのは苦手だけど、ダークで不気味なサスペンスや謎解きは好き」という方に全力でおすすめできます。

Q. 『未解決事件は終わらせないといけないから』との違いは?

A. パズルの快感は同等。結末の「感動」か「ダークな引き」かが違います。
断片的な情報を整理して全容を組み立てていくパズルの快感や興奮は、『未解決事件〜』に通じる凄みがあります。
違いとしては、『未解決事件』が最後に心温まる感動へと着地するのに対し、『デスゲームの報告書』はダークな後味の悪さが残ります。一方で「誰がどう死んだのか?」というサスペンス特有の「引きの強さ」は本作の方が強く、どちらも甲乙つけがたい名作です。

Q. 実況者(shu3、ナポリの男たち)のファンじゃなくても楽しめる?

A. 100%楽しめます。
本作は、実況者系の身内ネタに依存したゲームではなく、純粋な論理パズル・推理ADVとして極めて高い完成度で作られています。

筆者自身、shu3氏のことを全く存じ上げない状態でプレイしましたが、純粋に謎解きゲームとして圧倒的な面白さを感じました。作者を知らない方でも、1つの独立したミステリー作品として完全に没入できる作りになっています。

Q. クリア時間と価格は?

A. 価格は500円。クリア時間は2.5〜5時間と、プレイスタイルによって差が出ます。
筆者は情報を整理しながら一気にプレイして3時間ほどでクリアしましたが、開発者のshu3氏自身は「4〜5時間ほど」を目安として案内しています。じっくり推理を楽しみたい人は5時間近くかかることもありそうです。いずれにしても、500円というワンコインの価格を考えれば驚異的なコストパフォーマンスであることに変わりはありません。


まとめ

『デスゲームの報告書』は、1クラスの生徒の凄惨な死亡記録から事件の全容を自らの手で紐解いていく、極上のパズル体験が味わえるインディーゲームでした。

資料番号の法則性に気づいた瞬間の脳汁が出るような快感、詰まりを防ぐ親切な多段階ヒント、そして終盤に襲いかかる不気味な違和感の演出など、ワンコイン(500円)・約3時間という手軽さからは信じられないほどの満足感を得られます。

セーブUIの見づらさや、デスゲーム特有の後味の悪さといった人を選ぶ側面はあるものの、作者(shu3氏)を知らない方でも純粋な論理パズル・ミステリーとして完全に没頭できる完成度です。

『未解決事件は終わらせないといけないから』や『オブラ・ディン号の帰還』のような情報整理パズルが好きな方は、ぜひ休日の数時間を使って、この島で起きた死の真相を暴いてみてください。

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