【JUDGE EYES:死神の遺言】クリアレビュー・評価|キムタク演じる主人公八神の物語の作り込みはすごい。ドラマのような感覚で楽しめる作品

レビュー
スポンサーリンク

こんにちは。ヤマザキです。

今回は2018年12月13日に発売された『JUDGE EYES:死神の遺言』のクリア後の評価・感想・レビューになります。

本作はSEGAの『龍が如くスタジオ』が手掛ける通称『キムタクが如く』とも呼ばれる作品。

主人公の八神を演じるのはあのキムタク

キムタクのドラマがゲームになった作品で、一時かなり話題になりましたよね…
私も今更ながらプレイしてみたのですが、めっちゃ面白かったです

この記事ではそんな本作の良いところや悪いところを中心に書いていきます。
興味がある方はご購入の参考にしてみてください。

※シナリオのネタバレはできる限りしないようにしていますが、気になる方は注意

この記事はこんな方にオススメ
  • JUDGE EYES:死神の遺言』の購入を迷っている人
  • JUDGE EYES:死神の遺言』の率直な評価・感想が知りたい人
  • 少しでも気になっている方
スポンサーリンク

『JUDGE EYES:死神の遺言』とは

タイトルJUDGE EYES:死神の遺言
ジャンルアクションアドベンチャー
発売日2018年12月13日
発売元セガゲームズ
クリア時間20時間(エンディングまで)
採点82点

JUDGE EYES:死神の遺言』はSEGAより2018年12月13日に発売された作品です。

開発を手掛けるのは「龍が如くスタジオ」。
名前の通り、龍が如くシリーズの開発を手掛けるスタジオで、本作もゲーム性は基本的に龍が如くのものを踏襲しています

一番の特徴は主人公のキャスティングにキムタクを使ったことにあります。
他にも主要キャラに豪華俳優陣が登場し、持ち前の高い技術力も相まって、キムタクとしてドラマの世界に入り込んだ感覚が得られる作品になっています。

問題点こそ、あるものの全体を通した作り込みでプレイヤーがシナリオに没入できるようになっており、ここがすごいところです。

スポンサーリンク

評価点

その1:連続殺人事件の真相とその背後にある陰謀に迫る物語は目が離せない

主人公はキムタク演じる探偵「八神隆之」

まず、本作で注目したいのがその物語の面白さです。キムタク演じる主人公八神隆之は神室町で探偵業を営んでおり、そんな主人公が遭遇したのは猟奇的な連続殺人事件。
被害者はいずれも関西のヤクザ「共礼会」の組員で目を抉れて発見されています。警察は事件を暴力団同士の抗争による見せしめと判断しますが、八神は違和感を感じ、独自で操作を始めるというあらすじ…

その事件の真相と背後にある陰謀に迫っていく物語は単純に面白く、目が離せません

シナリオ面でもう一つ触れておきたいのが、社会問題に触れるテーマ「認知症」という部分です。
具体的な内容には触れませんが、現実社会の問題に深くかかわるシナリオは、プレイヤーに考えさせる機会を与えるとともに、感情移入をしやすくする効果があるように感じます

その2:キムタクなど豪華俳優陣が演じる個性豊かなキャラ達

豪華俳優陣が勢ぞろい。そのキャスティングに大注目

また本作のシナリオにおける重大なポイントにそのキャスティングが挙げられます。

木村拓哉、中尾 彬、滝藤 賢一、谷原 章介など主要キャラには実在する芸能人がキャスティングされています。特に主人公演じる木村拓哉の魅力はすごいですね…

その魅力を最大限に引き立てるのが、龍が如くで培った技術力
舞台となる神室町の作り込みはすごいですし、映像にクオリティが非常に高くなっています。

道中のイベントやアクションシーンは特にすごく、どこまでもリアルなムービーはプレイヤーをまるでドラマの世界に入り込んだような感覚にさせてくれます。

キムタクが主人公になったことで、キムタクファンの人はもちろんのこと、これまで龍が如くシリーズに触れてこなかったカジュアルゲーマーが触れる機会を作った功績は非常に大きいと思います。

筆者も実はこれまで龍が如くシリーズには触れてきておらず、本作で初めて触れました。

正直なところ、龍が如くシリーズは長く愛される反面、新規層の入りずらさは感じていたんですよね。
その問題を解決するアプローチとして本作がとった手段は素晴らしかったのではないでしょうか。

その3:シンプルで爽快なアクション

アクション部分

本作はジャンルとしてアクションアドベンチャーになります。
物語を進行させていきつつ道中にあるイベントではイベントが発生し、アクションで敵を倒したり、ミニゲームで先に進んでいくイメージです。

その中でも大きな割合を占めるアクションですが、かなり面白いです。
あくまで物語の中での戦闘が多く、プレイヤーをより引き込むためのの物が多かった印象です。

基本的に1体多数の戦闘が多く、多くの敵をなぎ倒していくものが多くなっていますが、なんといっても操作感がかなり特殊
R1でロックオンし、戦っていくのですが、これがなんというか「殴りあい」の感覚を強く感じられるようなものになっていてかなり楽しむことができました

また、物語を進めていくことでスキルポイントがたまっていき、それを使うことで主人公を強化することもできます。アクションの幅が1つ1つ広がっていく感覚は嬉しいのですが、意外と難易度が高い。
歯ごたえがあって楽しい反面、細目に強化していかないと痛い目を見るかも?

その4:舞台となる神室町の作り込み

本作の舞台となるのは架空の繁華街『神室町』。
龍が如くシリーズお馴染みの町らしいのですが、筆者は本作が初めてでした。

なんといっても町の作り込みがすごいですよね。
どこまでもリアルに細かく街並みが再現されています。

基本、ゲーム中はこの町を動き回ることになるわけですが、この作り込みのおかげで没入感がすごいんです。その町に生きる人々の雰囲気が非常に良く伝わるようになっています。

一部のスポットでは入ったり、食事をしたり、キャラと交流ができたり様々なイベントがあるので、探索しているだけでも楽しめるものになっています。

スポンサーリンク

不満点・問題点

その1:ミニゲームはそんなに面白くない

本作は物語を進めていく際に、ミニゲームが挟まれることがあります。
具体的には逃走者を追いかけるチェイスや尾行、ピッキングなどがあります。

どれも簡単な操作でクリアできるものになっており、ミニゲーム自体を楽しむというよりはプレイヤー自身が物語を決定している感覚を味合わせるのが目的になっています。

この仕様自体は面白くて良いと思うのですが、プレイしてみると正直微妙な印象を受けました

ピッキングのミニゲーム

特に尾行パート

これは尾行対象に気づかれないように後ろからつけるというもので、怪しい行動をとると警戒度が上がっていき、ゲージがマックスになるとゲームオーバーです。
特定ポイントまで怪しまれずに後ろからつけていくと成功となり、物語が進みます。

見つからないように工夫していくというよりかは、カバーポイントという隠れる場所に入るのが基本。
このポイントに入っていれば100%見つかりませんが、逆に入っていないときは割と理不尽に見つかります。尾行というよりはだるまさんが転んだをしている感覚に近いです

このカバーポイントはどこにでもあるわけではなく、隠れられそうな場所にあったりなかったりします。ここがかなり曖昧なため警戒度が突然上がりだして見つかったり、隠れるポイントがあるかないかがよく分からないのでかなり理不尽でストレス要素になってしまっていたと思います。

大したゲーム性はいらないので、仕様はこれでいいと思いますが、バランスの調整を求めたいですね…

尾行パート

その2:致命傷という謎仕様

戦う前から7割のHPが削られている(基本回復不可)

個人的な本作の評価は粗こそあるもの基本的に非常に高いものになっています。
しかしながらこれだけはダメだと思いました。

本作には致命傷という仕様があり、これは敵の大技を受けるとHPの中に回復アイテムを使っても回復できない部分が生まれるというもの。
本作の回復はアイテムに制限がなく、ポーズしつつ安全にいくらでも回復できるため、こういう仕様はあっても良いようにも見えます。

ただ、これの問題点はこの致命傷。そのバトル中だけでなくずっと引き継がれるのです。
これを直すには高いアイテムを買うか、特定のエリアの医者の場所に行く必要があり、非常に回復がしづらいものになっています。
致命傷と言いつつ、そこら辺の雑魚敵からもポンポンもらってくるのですぐにHPが少なくなってしまいます。大ボスに至っては致命傷で半分以上一気に削られます。

システム自体は良いとしても完全に設計をミスってしまっており、間違いなく本作の一番のストレスポイントではないでしょうか。

その3:移動ばかりしている感覚が強い

ミニマップを見ながら目的地へ走る

本作は物語を体験することが主軸となったゲームになっており、基本的に目的地に進みムービーを見たり、イベントをこなすことを繰り返していきます。
そのためどうしても移動が占める割合が多くなっています

その移動に関しても最初から最後まで神室町内を移動し続けるので、同じところをぐるぐる回っている感覚が強くなってしまっています。
一つの町を舞台にしている以上、ある程度仕方がないのですが、バイクや自転車など移動を快適にする乗り物があったりしても良かったかもしれませんね。

その他の知っておいてほしいこと。

新品1509円!?非常に安く入手できる

本作は2023年8月31日現在Amazonでps5版が1509円で入手ができます。他の媒体でも非常に安く入手できるようになっていて、フルプライスのコンテンツがこの価格で入手できるのはすごいですよね。

しかもこの価格、何か作品に問題があって価格が下がってしまったというわけではないんです。
続編となる『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』が2021年9月24日に発売され、そのタイミングで喧嘩版として売り出したことが原因です。

ですので、クオリティとして非常に高くフルプライスの価値がある作品がこのお値段で買えるということが起きているわけです。

クオリティは申し分ないですし、気になった方は深く考えず購入してみても良いかもしれませんよ。

続編『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』について

本作は2021年9月24日に続編となる『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』が発売されています。

これまでの舞台に加えて横浜が加わり、前作から2年後の物語となっているようです。

筆者もこれからプレイしようと思います。

LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』のリンクはこちら

ピエール瀧さんの出演について

本作は元々、重要人物である羽村のカシラにはピエール瀧さんがキャスティングされていました。

しかしながら、彼が麻薬取締法違反で逮捕されたことを受けて、現在ではモデルが差し替えられています。代役で声を演じる田中美央さんの演技はまったくの違和感がなく、非常に良かったと思うのですが、ピエール瀧バージョンでプレイしてみたかった気持ちもありますよね…

発売後、3か月程度で事件があり、その後すぐにパッチが配信されたので、初期のほうに製造されたものは今でもピエール瀧さんの演技が見れるとか…

総評:ドラマのような感覚のゲーム体験と神コスパな作品

いかがだったでしょうか。今回は『JUDGE EYES:死神の遺言』の評価・感想・レビューをお届けしました。

キムタク演じる主人公八神と周りの人々が描く物語は目が離せないですし、龍が如くシリーズで培った技術力がふんだんに活かされていて、ドラマを見ているような感覚で楽しめる作品でした。

なんといっても神コスパな作品で、安く入手できるのでぜひ買って遊んでみてください。
もし本作が面白ければ、続編の『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』も購入を検討してみてはいかがでしょうか。


タイトルとURLをコピーしました