【NTE: Neverness to Everness】30時間プレイレビュー|アニメ版GTAとしての完成度は高いが、粗さも目立つ意欲作

レビュー
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こんにちは。ヤマザキです。

今回は、『NTE( Neverness to Everness)』のプレイレビューになります。

この記事では本作の良いところや気になったところなど、率直なレビューをお届けします。
気になる方は購入の参考にしてみてください。

この記事はこんな人におすすめ!
  • アニメ調のグラフィックで『GTA』のような自由な都市生活を楽しみたい方
  • 「すり抜けなし」の良心的なガチャシステムで、キャラ集めを重視したい方
  • 日常の中に潜む謎を解き明かす、ミステリー色の強い世界観が好きな方
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はじめに

『NTE( Neverness to Everness)』は、2026年4月29日にサービス開始された『幻塔』の開発元として知られるHotta Studioが手掛ける、基本プレイ無料の「超現実アーバンオープンワールドRPG」です。PC、PS5、スマートフォンといったマルチプラットフォームで全世界同時にサービス開始しています。

物語の舞台は、高層ビルが立ち並ぶ大都市「ヘテロシティ」。この街では「異象(アノマリー)」と呼ばれる超常現象が日常的に発生しており、人々はその異常と隣り合わせの生活を送っています。プレイヤーは「鑑定士」として、民間の骨董品屋「エイボン」の個性的な仲間たちと共に、様々な依頼を解決していくことになります。

メインストーリーから番外編まで一通り遊び尽くしましたが、結論から言うと、
「都市型オープンワールドとしてのクオリティや、そこで送る日常生活の体験は間違いなく一級品。しかし、ゲーム全般の快適性や安定感に欠けるなど、あまりにも『もったいない』と感じる粗さも目立つ作品」でした。

良くも悪くも「尖りまくった」本作の魅力と、プレイ中に感じた正直な不満点について詳しく見ていきましょう。

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『NTE: Neverness to Everness』の魅力

まずは、本作の基本システムと、プレイして衝撃を受けた魅力について紹介していきましょう。

基本システム

本作の舞台は、東京を彷彿とさせる巨大都市「ヘテロシティ」。この世界には「異象(アノマリー)」と呼ばれる、怪異のような超常現象が存在します。

プレイヤーは、表向きは骨董品屋「エイボン」の一員として働きながら、裏では「鑑定士(異象ハンター)」として、街で起こるアノマリー関連の依頼を解決していくことになります。基本的には、仲間たちと共に依頼を受け、事件を調査・解決していくという流れでゲームが進行します。

その1:もはや「アニメ版GTA」。究極の密度で描かれるヘテロシティの生活

本作の最大の魅力は、なんといっても舞台となる「ヘテロシティ」での自由すぎる生活です。

この街は現代の東京を彷彿とさせる高層ビル群から、人々が息づく下町までが地続きで描かれており、そのスケール感と実在感には圧倒されます。「原神のような広大な世界」と「GTAのような都市の自由度」が融合したような、これまでにないオープンワールド体験が詰まっています。

「中まで入れる」圧倒的な街の作り込み

驚かされるのは、街並みの表面だけではなく、その「中」まで徹底的に作り込まれている点です。

かなりの数の建物に実際に入ることができ、例えば家具屋に入れば2階までしっかり展示品が並んでいたり、目的地の高層タワーに行けば屋上展望デッキだけでなく、その下のレストランの内装まで完璧に描写されていたりします。目的地へ向かう道中でさえ、「ここはどうなっているんだろう?」と寄り道が止まらなくなるほどの密度を感じました。

世界を侵食する「異象(アノマリー)」の凄み

町を走っていたはずなのに

さらに面白いのが、街のいたるところで発生する超常現象「異象(アノマリー)」の演出です。

探索中に突然天候や重力が変わったり、地面が反転したりと、環境変化を活かしたダイナミックな仕掛けが満載。この美しくもどこか不気味な雰囲気は『Ghostwire: Tokyo』にも近く、オープンワールドという題材を最大限に活かした素晴らしい体験になっています。

こだわりが止まらない「車両カスタマイズ」とドライブ

本作では、街を走る車を運転して自由にドライブが楽しめます。
GTAのように街中で借りることもできますが、車を購入して自分のものにすれば、いつでも呼び出しが可能になります。

この車が単なる移動手段ではなく、見た目から性能までガッツリとカスタマイズできるのが非常に熱い。自分好みにチューニングした愛車で街を流したり、時にはレースやタクシーミッション、配達の仕事でお金を稼いだりと、まさに「この街の住人」として暮らしている感覚を味わえます。

経営と投資。自分だけの「居場所」を作る楽しさ

街での生活をさらに豊かにするのが、店舗経営とマイホームの要素です。

店舗経営

空きテナントを購入してコーヒーショップをオープンできます。

素材を買い出しに行き、従業員を雇い、店を回していく。店長として客の注文を捌くタスク管理系のミニゲームもあり、本格的な経営シミュレーションが楽しめます。

マイホーム

普通の部屋から高級マンションまで物件を購入でき、家具の配置から角度までミリ単位でこだわったハウジングが可能です。

特に衝撃なのが、自宅に仲間のキャラクターを呼べること。 

部屋着姿でくつろぐ推しキャラと交流したり、じゃんけんをしたり、手を繋いで街へ連れ出したり……。これだけで一つのゲームとして成立するほどの密度があり、キャラへの愛着がさらに深まります。

捕まれば監獄へ?リアリティのある法執行システム

街中で手配度を上げれば、警察との激しいカーチェイスや戦闘が始まります。

ここが面白いのですが、捕まると実際に「監獄パート」が始まります。
保釈金を払ってすぐに出ることもできますが、監獄内を自由に動き回って刑期を全うしたり、あるいは知恵を絞って「脱獄」を試みたりすることも可能。

監獄での生活までしっかり描写するオープンワールドRPGは他に類を見ないもので、システム的な作り込みの凄まじさを感じました。他にも強盗といった要素はあるのですが、文字通り紹介しきれないレベルの物量と作りこみがなされています。

その2:日常と非日常が交差する「異象(アノマリー)」解決の物語

本作のシナリオは非常に独特な手触りで、プレイを進めるほどにその「空気感」に引き込まれていきます。

あらすじを軽くおさらい

舞台は、怪異のような異常現象「異象(アノマリー)」が日常的に発生する大都市「ヘテロシティ」。記憶を失った状態で発見された主人公は、その類まれな感知能力を見込まれ、骨董品店「エイボン」に所属する「異象ハンター」となります。仲間たちと共に、この街の至る所で巻き起こる不可解な事件を解決していく……というのが大まかな流れです。

「世界を救う」よりも「日常を守る」怪異探偵のような面白さ

本作のシナリオは、他のオープンワールドRPGのように「章ごとに舞台を変えて世界を救う」といった大掛かりなものとは少し異なります。あくまで拠点であるヘテロシティを舞台に、人々の日常を侵食するアノマリーを調査・解決していく、いわば「怪異探偵事務所の一話完結ドラマ」のような構成になっています。

時間が止まってしまったエリアの謎や、神隠しのような失踪事件など、ミステリー色が強く、「次はどんな不思議な事件が起きるんだろう?」と先が気になる牽引力があります。

「エイボン」の仲間たちと築く家族のような絆

また物語は、主人公が所属する「エイボン」のメンバーとの関係性にもフォーカスが当たっています。
本作は他の作品と違い、、同じチームの仲間として繰り返し登場し、共に助け合いながら信頼を深めていく描写が丁寧に描かれています。

メンバーには子供たちも多く、彼らと賑やかに過ごす空気感は、どこか「家族」のような温かさを感じさせます。豪華声優陣による熱演と個性的なビジュアルも相まって、プレイするほどにチーム全員への愛着が湧いてくるはずです。

メインを凌駕するほど作り込まれた「番外編」

特筆すべきは、サイドストーリーにあたる「番外編」のクオリティです。
特に驚いたのが、「バンドを結成してフェスを目指す」というエピソード。ここではひたすらスタジオに通って練習し、音ゲーをこなす日々が描かれます。驚くことに、この間はほとんど戦闘が発生しません。

あえてバトルを排除し、徹底的に「日常」と「音楽」にフォーカスする。そんな日常にフォーカスした大胆なアプローチができるのは本作ならではの強みであり、最後に見られる本格的な演奏シーンは、まるで一本の短編映画を観終えたような凄まじい満足感がありました。

アニメ映画そのものの圧倒的なムービー演出

これら物語を彩るムービーシーンのクオリティは、間違いなく業界最高峰です。

カメラワークやアクションの演出が非常に凝っており、特に戦闘シーンの迫力は凄まじいの一言。まるで高画質なアニメ映画をそのまま観ているような感覚に陥ります。この映像美に関しては、先行するライバル作品たちと比較しても全く引けを取らない、圧倒的なクオリティを実現しています

その3:派手な演出と「カウンター」が熱いバトルシステム

本作の戦闘は、4人パーティでキャラクターを切り替えながら戦う3Dアクションです。
システム自体は『原神』や『鳴潮』、『ゼンレスゾーンゼロ』といった人気作の良いところを組み合わせたような、非常に馴染みやすくシンプルな作りになっています。

直感的な操作とド派手な演出

基本操作は非常に分かりやすく、以下の3つを軸に立ち回ります。

  • 通常攻撃(□ボタン): コンボを繋いでダメージを稼ぐ基本アクション。
  • バイレールスキル(R2ボタン): キャラ固有の強力な技。
  • EXレール終結(△ボタン): ド派手なカットインと共に放つ必殺技。

グラフィックの恩恵もあり、エフェクトやアクションの演出はとにかく派手。操作しているだけでも「強くなった」と感じさせてくれる、高い爽快感があります。

勝機を掴む「極限回避」と「レール反撃」

単に攻撃ボタンを連打するだけでなく、敵の動きを見極める戦略的な要素もしっかり用意されています。

バトルの鍵を握るのは、敵が放つ「赤い予兆」への対応です。

  • 極限回避(ジャスト回避): 敵の攻撃が当たる直前に回避を成功させると、周囲の時間がスローになり、大きな反撃のチャンスを作ることができます。
  • レール反撃(カウンター): 敵が特殊な大技を放とうとする際、「赤い円形の予兆」が現れます。この瞬間に通常攻撃やスキル、あるいは仲間のサポートスキルを命中させることで「レール反撃」が発動。敵の技を中断させ、一気に大ダメージを叩き込むことができます。

の「敵の予兆を見て、回避か反撃かを選択する」という駆け引きがバトルのリズムを生んでおり、手に汗握る本格的なアクション体験を楽しめるようになっています。

その4:良心的でストレスの少ないガチャ仕様

本作のガチャシステムについても触れておきましょう。全体的に、非常にプレイヤーに優しい設計になっています。

「すり抜け」が存在しない安心感

最大の特徴は、最高レアであるSランクキャラクターが当たった際、いわゆる「すり抜け(ピックアップ外のキャラが当たること)」が発生しない点です。
Sランクが排出された時点で必ずピックアップ対象が手に入るため、他作品でありがちな「やっと当たったのに別のキャラだった……」という絶望を味わうことがありません。これはキャラクター収集において非常に大きなメリットです。

独創的な演出と武器ガチャの仕様

ガチャの演出自体もスゴロク形式という、他にはない独創的なビジュアルになっており、引く際の新しさも感じられます。
また、武器ガチャに関しても天井が低めに設定されており、総じて「目当てのものを手に入れるまで」のストレスが大幅に軽減されています。課金周りのバランスに関しては、かなり良心的な部類に入ると言っていいでしょう。

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気になったところ・不満点

圧倒的なクオリティの街並みや魅力的なキャラがいる一方で、実際にプレイしていると「これはさすがに……」と頭を抱えたくなる部分も少なくありませんでした。

その1:あまりにも多すぎる不具合と挙動の不安定さ

イベント中になぜかプレイヤー視点になってしまうバグ

本作をプレイしていて最も気になったのが、細かな「不具合」の多さです。
クラッシュのような致命的なものだけでなく、コントローラー操作時にチュートリアル表示がずれたり、特定のミニゲーム中にカメラ視点が明後日の方向を向いてしまったりと、挙動が不安定です。

おかしな配置になっているキャラ

「それなりにプレイしていれば、必ずどこかで不具合に遭遇する」と言っていいほど頻度が高く、せっかくの没入感が削がれてしまう場面が多すぎます。開発の意欲は伝わってくるのですが、現状では調整不足を感じざるを得ません。

その2:レスポンスの悪さと、UX面の「詰めの甘さ」

全体的にUIのレスポンスが重く、操作していて「サクサク進む」感覚が薄いのもストレスでした。

会話送りのテンポが悪い

特に気になったのが会話シーンのテンポです。

重要ではない日常会話などはサクサク読み飛ばしたいのですが、会話送りの反応が悪く(ある程度待たないと送り操作ができない仕様)、一歩一歩立ち止まらされているような感覚になります。

不親切な導線とリスポーン設定

目的地までのナビゲーションも荒削りです。一本道のエリアなのに誘導にムラがあって迷いやすかったり、落下した際のリスポーン位置がなぜか数分前まで戻されたりと、プレイヤーに対する配慮(UX)が足りていないと感じる部分が目立ちました。

ムービーの「繋ぎ」がもったいない

ムービー単体のクオリティは映画レベルで素晴らしいのですが、ムービーが終わるたびに不自然な暗転や逆に一瞬操作パートが映ることが入ります。また、操作パートも体験のさせ方が粗雑に感じる部分もあり、没入感がブツ切りになってしまうのは、非常にもったいないポイントです。

その3:序盤のとっつきづらさと「引き」の弱さ

本作の最大の課題は、「序盤の数時間で魅力が全然伝わらないこと」だと思います。

本作の目玉である自由な都市探索や店舗経営などは、ある程度メインストーリーを進めないと解放されません。しかし、その肝心の序盤ストーリー(プロローグ)が、膨大な専門用語と分かりづらい展開の連続で、プレイヤーを置いてきぼりにしがちです。正直、プロローグが終わっても「結局何が起きていたの?」と困惑する人が多いのではないでしょうか。

バトルシステムについても、そこまで突出した強みにはなりえていないため、他の人気タイトルと比べて「これならではの強み」を感じにくいです。

「プロローグさえ終われば面白くなる」のですが、そこに至るまでに離脱してしまう人が多そうな設計は、大きな懸念点だと感じました。「最後まで遊んだ印象」と「最初の数時間の印象」がここまで違うゲームも珍しいかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は期待の超大作『NTE: Neverness to Everness』のプレイレビューをお届けしました。

結論を言えば、本作は「都市型オープンワールドとしてのクオリティや、そこで送る日常生活の体験は間違いなく一級品。しかし、ゲーム全般の快適性や安定感に欠けるなど、あまりにも『もったいない』と感じる粗さも目立つ作品」でした。

「アニメ調の都市で、自分の車を持ち、店を経営し、仲間と日常を過ごす」という体験の密度に関しては、既存のオープンワールドRPGの一歩先を行く凄みがあります。特に、日常を描く「番外編」のクオリティや、ユーザーに優しいガチャ仕様には、開発チームの強いこだわりと良心を感じました。

一方で、頻発する不具合やレスポンスの悪いUI、そして魅力を感じるまでに時間がかかる序盤の構成など、「あと少しの磨き込み」があれば、もう一段階のすごみにいけたであろうポイントが散見されるのも事実です。

  • アニメ調のビジュアルで、自由な「都市生活」を満喫したい
  • 日常に潜む怪異を追う、ミステリー調の世界観に浸りたい

という方にとっては、バグなどの欠点を補って余りある「唯一無二の体験」が待っています。

現状はまだ粗削りな部分も多いですが、今後のアップデートでこれらが改善されていけば、間違いなくこのジャンルの覇権を狙えるポテンシャルを秘めています。

少しでも気になった方は、ぜひ「ヘテロシティ」での非日常的な日常を体験してみてください。

NTE(Neverness to Everness) 公式サイト
『NTE』はPerfect World Games傘下のHotta Studioによって開発された超現実都市オープンワールドRPG。プレイヤーはこの「異象」にあふれる大都市で颯爽と登場し、「異能」を利...
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