こんにちは。いかだです。
今回は、2022年にSwitchで発売された「蒼き雷霆ガンヴォルト」シリーズの第3作目、『蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環』のクリア後の評価・感想・レビューになります。
この記事では「前作からどういった進化があるか?」という視点から、本作の良いところや気になったところなど率直なレビューをお届けします。
- 2Dアクションゲームが得意な方
- アクションゲームは苦手だけどストーリーは楽しみたい方
- ド派手なアクションと難易度を求めている方
はじめに
『蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環』は、2022年にSwitchで発売され、その後にPS4、Xbox One、Steamなどで発売された2Dアクションゲームです。本作は前作『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』の正統続編タイトルとして登場しました。今回は、後に移植された『蒼き雷霆ガンヴォルト トライアングルエディション』版を基に評価していきます。
物語は、戦い続けて暴走したガンヴォルトが、新ヒロインきりんの第七能力(セブンス)である鎖環(ギブス)によって抑えられ、仲間になることから始まります。二人は、ガンヴォルトの力の影響で暴走している能力者を止めるため、新たな戦いに挑んでいきます。
まず本作をクリアまでプレイした結論から言えば、「シリーズファンには物語が少々物足りない可能性もあるが、雷霆煉鎖(らいていれんさ)でステージを駆け抜ける爽快感が病みつきになる、2Dアクションの究極系」だと感じました。
本作では、前作で操作できたアキュラは登場せず、前作にも登場するガンヴォルトと、本作のヒロインきりんがプレイアブルキャラクターとして使用できます。どちらのキャラクターもアクションゲームとして非常に良くできており、特に本作の新システム「雷霆煉鎖」は、「2Dアクションでまだこんなに気持ち良いシステムが生み出されるのか」と驚愕するほどの体験でした。
今回は、そんな本作の魅力と、気になる点について、詳しく見ていきましょう。
『蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環』の魅力
ここからは本作の魅力について、詳しく見ていきましょう。
その1:雷霆煉鎖でステージを駆け抜ける爽快感

本作では、前作までのロックオンしてから攻撃というスタイルをさらに昇華させています。
本作の主人公きりんは、Yボタンで護符を敵に当ててロックオンした後、Aボタンを押すことで敵の所へワープして攻撃する「雷霆煉鎖」が可能です。

このアクションでステージを立ち止まることなくガンガン進んでいくのは、かなりの爽快感があります。「雷霆煉鎖」の後には空中ジャンプができたり、技が使えたりと、滞空時間を伸ばす方法が豊富に用意されています。これらを組み合わせられるようになると、ずっと空中にいながら敵を殲滅できるようになり、非常に面白くなります。
ボス戦でも「雷霆煉鎖」を使って攻撃を避けたりすることがあるため、攻撃だけでなく防御にも使えると覚えておくと、ボスに楽に勝てるようになるかもしれません。
その2:前作から大幅に強化されたガンヴォルト

きりんの第七能力(セブンス)によって力を抑えられているため、本作ではガンヴォルトはステージ開始時には使えません。きりんを操作し、鎖環ゲージが100%以上になった時にZRボタンを長押しすることで、ガンヴォルトを操作することができます。

また、操作感についても、前作までと同じようにロックオンからの雷撃攻撃はそのままに、雷撃のためのゲージがなくなって無尽蔵に攻撃できるようになりました。また、きりんのように「雷霆煉鎖」を使用することもできるため、きりん以上のド派手な攻撃で気持ちよさを味わうことができます。

きりんのHPが0になった時に復活するシステム「ソングオブディーヴァ」が発動すると、ガンヴォルトはさらに強化され、ほとんど無敵に近い状態で戦えるようになります。そのため、アクションが苦手な方でも、ゴリ押しでクリアできるような配慮がされています。
その3:便利な能力「イマージュパルス」

本作では、ステージに隠されているイマージュチップという青いアイテムを拾ってクリアすると、リザルト時にランダムで過去作のキャラクターを模した能力「イマージュパルス」が使えるようになります。これはスキル型とパッシブ型に分かれており、ステージ中に使用できるスキル型は4つまで装備することができます。パッシブ型は装備するだけで効果を発揮するので、自分のプレイスタイルにあったものを装備していきましょう。

イマージュパルスにはレベルがあり、敵を倒した時に落とすクレジットを使うことでレベルアップが可能です。レベルアップによる効果は大きいため、どんどんレベルアップしていくと楽にプレイできるようになります。
気になるところ・不満点
ここからは本作をプレイしていて気になった点と、これからプレイしようと考えている方に留意してほしいポイントをご紹介します。
その1:前作までの物語とほとんど繋がっていない

前作までの伏線的なものは回収されないまま、本作のストーリーが展開されます。新キャラクターやストーリー自体は前作に比べれば癖が少なく悪くないのですが、前作からの続きものだと思って始めると、少し肩透かし感があるかもしれません。
その2:「雷霆煉鎖」での回避が前提のボス戦

本作は1、2作目と比べて、ボス戦の攻撃がかなり派手かつ避けづらいものが多い印象がありました。特に「雷霆煉鎖」で避けないといけない攻撃は初見殺し感が強く、慣れるまでかなり苦労しました。
その3:イマージュパルス集め

イマージュパルスは各ステージで決まったものしか取得することができないため、目当てのものが欲しい場合は周回する必要があり、そういった作業が苦手な方だと遊びの幅が少なくなってしまうかもしれません。
まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、『蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環』のレビューをお届けしました。
3作目となった本作は、前作から物語の繋がりこそ薄いものの、過去作のキャラクターや要素が出てくるため、1作目、2作目を遊んでから本作をプレイした方がより楽しめるようになっています。
「雷霆煉鎖」や強化されたガンヴォルトなど、アクション初心者の方でも楽しめる要素が満載です。クリア後にはさらに上の難易度も解放され、その難しさはかなりのものなので、腕に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。
気になった方は、ぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか。


