【ペルソナ3リロード】レビュー・評価|原作に忠実に、現代に合わせた改修を行ったリメイクの理想形

レビュー
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こんにちは。ヤマザキです。

今回は『ペルソナ3リロード』の評価・感想・レビューになります。

この記事では本作の良いところや気になったところなど率直なレビューをお届けします。
気になる方は購入の参考にしてみてください。

※シナリオのネタバレはできる限りしないようにしていますが、気になる方は注意を

この記事はこんな人にオススメ!
  • 『ペルソナ3リロード』の購入を検討している人
  • 『ペルソナ3リロード』の評価・感想が知りたい人
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『ペルソナ3リロード』とは?

『ペルソナ3 リロード』は、2024年2月2日にアトラスより発売されたRPG作品です。2006年7月13日に発売された『ペルソナ3』のフルリメイク作品であり、絶大な人気を誇る名作のリメイクということもあり、発売前から大きな期待を集めていました。

本作最大の魅力は、原作のストーリーや雰囲気を忠実に再現しつつ、現代のゲームに合わせた快適なプレイフィールを実現している点です。バトルシステムやUIは「ペルソナ5」をベースに一新されており、よりスタイリッシュで遊びやすくなっています。

単なるリメイクに留まらず、原作の魅力をしっかりと残しつつ、現代のユーザーに向けてブラッシュアップされた作品に仕上がっています。ここからはそんな本作の魅力について説明していきます。

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『ペルソナ3リロード』の魅力

弱点を突いて戦況を有利に進めていくバトルシステム

本作のバトルシステムは、敵の弱点を突くことで戦況を有利に進めていく、シリーズ伝統のシステムを採用しています。敵の弱点を突くと、行動回数が追加され、仲間への交代なども可能になります。全ての敵をダウン状態に追い込めば、総攻撃を叩き込むことができ、ド派手な演出で戦闘を決められます。

このシステム自体は、これまでのシリーズで洗練されてきたものであり、非常に快適に戦闘を楽しめます。

本作独自のシステムとしては、「テウルギア」が挙げられます。

これは、予め設定した行動を取ることでゲージを溜めていき、満タンになると固有の奥義を発動できるというものです。ド派手な演出の奥義の数々は、戦闘をより一層盛り上げてくれるでしょう。

さらに、シリーズ伝統の「悪魔合体」システムも健在です。

これは、所持しているペルソナ同士を合体させて、全く別のペルソナを生み出すシステムです。合体時に、素材となったペルソナからスキルを引き継ぐことも可能なので、自分だけの最強ペルソナを作り上げることができます。シリーズ経験者には説明不要のシステムですが、本作でもその面白さは健在です。

無限生成ダンジョン「タルタロス」について

タルタロスの探索要素に関しても触れておきましょう。

本作のストーリーは、真夜中に現れる塔「タルタロス」を登り続けるという筋書きであり、ゲームの大部分はタルタロスの攻略に費やされます。タルタロスは足を踏み入れるたびに構造が変化するタイプのダンジョンです。原作では、この構造の単調さが指摘されていましたが、本作ではその点は改善されていました。

確かに、無限生成ダンジョンであるがゆえの単調さは多少感じられます。しかし、10階層ごとに待ち受けるボスや、ランダムで出現するレアエネミー、そして数十階層ごとにガラリと変わる内装など、単調さを感じさせない工夫が凝らされています。

近年のゲームでは、複雑なギミックや長いダンジョンが主流ですが、それらは時にプレイヤーにストレスを与える可能性も孕んでいます。その点、本作のタルタロスは、無限生成ダンジョンであるがゆえに、プレイヤーは自分のペースで気軽に探索を楽しむことができます。

過去のATLUS作品、例えば「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」や「ソウルハッカーズ2」では、ダンジョン攻略に単調さや複雑さを感じることがありました。しかし本作では、原作の要素を残しつつも、ストレスを感じさせないダンジョンデザインを実現しています。

カレンダーシステムとコミュ要素

本作には、「カレンダーシステム」と呼ばれる日々の行動を自分で決めていく要素があります。

自由行動の中には、「コミュ」と呼ばれる仲間との交流を深めるイベントや、自身のステータスを上げるものなどがあります。これはペルソナシリーズに共通する部分ではありますが、カレンダーシステムによって主人公や仲間たちの日常を追体験できる没入感は、本シリーズならではの魅力と言えるでしょう。

特に、コミュや小さなイベントがフルボイス化されたことで、臨場感が増している点が素晴らしいと感じました。

また、本作では仲間との関係性にも注目したいです。
原作では、男性の仲間キャラとのコミュが存在しなかったため、男性陣との関わりが希薄だったり、仲間と一緒にいる場面も少なく、全体的にギスギスした印象がありました。さらに、本編シナリオの関係上、一部のキャラへの批判が多く見られるなど、不満点も散見されました。

しかし、これらの点は「リロード」で大きく改善されています。男性の仲間キャラとの交流を描いたリンクエピソードの追加や、料理、読書、菜園など仲間とできる行動が増えたことで、パーティ全体の仲の良さが際立つようになりました。

こういった原作では描き切れなかった部分が補完されている点は、高く評価できるでしょう。

リメイク作品としての完成度が高い

そして何より、本作最大の魅力はリメイクとしての完成度の高さにあります。

これまで紹介してきた要素の多くは、「ペルソナ5」など、過去のシリーズをベースとしており、あくまで原作の不満点を改善したり、現代的な要素を付け加えたりすることに重きが置かれていました。奇抜な変化を加えすぎず、あくまでも「ペルソナ3」らしさを尊重しながら、より洗練された作品へと昇華させようという姿勢が強く感じられます。

まさにこれは、「ペルソナ3」のファンが待ち望んでいた理想的なリメイクと言えるのではないでしょうか。

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気になったところ・不満点はなかったのか?

本作ですが、「気になったところや不満点はなかったのか?」というと、正直なところ、ほぼありませんでした。

強いて挙げるとすれば、

  • PC版でプレイしていると、タルタロスエントランスやポロニアンモールでフレームレートが重くなる点
  • イベントシーン再生中、ほんの少しでも場面が切り替わると「自動送り」がオフになってしまう点
  • バッドエンドでもスタッフロールを全て見せられる点
  • ダンジョン内でこちらから攻撃を仕掛ける際、攻撃の当たり判定がシビアで空振りが多発する点

などがありました。しかし、いずれもゲーム全体の評価を落とすほどの深刻なものではありませんでした。
原作で不満点として挙げられていた部分もほとんど改善されており、本作がリメイクとして高い評価を受けているのも頷けます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?。今回は『ペルソナ3 リロード』の評価・レビュー・感想をお届けしました。

原作『ペルソナ3』の魅力を忠実に再現しつつ、システムやUIは「ペルソナ5」ベースに刷新した本作は、まさにリメイクの理想形と言えるのではないでしょうか。

さらに、2024年09月10日には追加DLC「エピソードアイギス」も配信開始されており、さらなる期待が高まります。こちらについても、プレイ後改めてレビューを掲載いたしますので、お楽しみに。

少しでも気になった方は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。

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