はじめに
『REYNATIS/レナティス』は2024年7月25日にフリューより発売予定のアクションRPG。開発はナツメアタリです。今回、序盤の1時間の程度がプレイできる体験版が配信されたため、プレイしてきました。
本作の評価を一言で表すのであれば、「尖ったアクションと独自性が強い世界観は強い魅力を感じさせてくれるが、尖りすぎているため万人には合わない作品」と言え、まさにフリューという印象の作品になっていました。
本作の魅力や気になる部分についてお話していきたいと思います。
- 『REYNATIS/レナティス』の評価が知りたい人
- 『REYNATIS/レナティス』の購入を検討している人
ストーリー

■ストーリー
この世には魔法が使える者と使えない者が存在する。
少数派の魔法使いは畏怖の対象として、一般人から危険視されていた。
魔法使いたちはただひたすらに素性を隠し、
個性を消してひっそりと暮らすことを強いられている。2024年 東京・渋谷
魔法対策法に基づき夜間外出自粛要請が出されている。
しかし、既に形骸化しそれを守る者は多くはない。霧積真凛は、魔法使いであることで、その人生を”抑圧”されて生きてきた。
「最強になれば”解放”される」
父が遺した言葉を頼りに、自由を手に入れるため、夜の渋谷に降り立つ。西島佐理は、魔法に目覚めたとき、その力を秩序のために使うことを決めた。
人々をモンスターに変えてしまう違法薬物や、
危険思想を持つ勢力から渋谷を守るため、自らの正義を執行する。心の“解放”を求める真凛。
自魔法使いの“抑圧”を正義とする佐理。
あらゆる思想や文化が入り乱れる渋谷で2人が出会うとき、物語は動き出す。
『REYNATIS/レナティス』の注目ポイント
その1:2つのモードを使い分ける独創的なアクションが面白い

本作のバトルは「抑圧モード」と「解放モード」の2つの違った役割を持つスタイルを使い分け、コンボをつなげていくものになっています。
攻撃時にMPを消費するシステムになっており、「解放モード」ではキャラに合わせた必殺技を使うことができる反面、攻撃ばかりしているとMPがなくなり、動けなくなってしまいます。一方で、「抑圧モード」中は防御に専念するため、攻撃を行うことができません。しかし、自動的にMPを回復し、ジャスト回避がしやすくなる補正がつくようになります。
うまく2つのモードを切り替えるのがアクションのコツになっており、「抑圧モード」時にジャスト回避を成功させることで、MPの回復量が増えたり、相手を吹き飛ばすカウンターアクションにつなげていくことができます。

リソースを気にしつつ戦っていく感覚は、独自性が強く新鮮で面白いと感じました。
モード切替やジャスト回避からカウンターを活用することができれば、スタイリッシュにコンボをつなげる爽快感を味わうことができます。また、体験版の最後には、複数キャラを使った戦闘を楽しむこともでき、キャラのバリエーションを活かした戦闘の拡張性も増えていきそうです。

ただ、システムの説明は簡素で、序盤はあまり理解できませんでした。
筆者は成功しないと先に進めないチュートリアルでずっと足踏みしていました。そんなに難しいシステムではないのですが、良くも悪くも従来のアクションゲームの定石とは大きく外れている印象です。この尖りこそ本作の最大の魅力でもあると思うですが、人によって合う合わないはありそうです。
その2:尖った世界観とシナリオに注目したい

本作はぱっと目につくだけでも非常に世界観がとがっており、デザインの独自性が強くなっています。
魔法使いが存在する世界、異界とつながった渋谷の街、軍隊のような警察、数多くの個性豊かな要素によって彩られた本作は単純に目を引くものがあります。フリューが手掛ける作品の多くが、ビジュアル面で凝っている印象がありますが、本作も例外ではありません。

そして本作のシナリオは『FF7リメイク』などで有名な野島一茂氏によって手掛けられています。
本作の尖った雰囲気を持つ世界の中で野島氏がどのような物語を展開していくのか目が離せません。加えて2人の主人公視点で描かれる点や豪華声優陣など見どころが他にもあり、そちらにも注目してみてはいかがでしょうか。
しかし、個人的な主観にはなりますが、体験版の時点では描写が薄い部分も多く、あまり世界観を理解できずにいました。製品版で情報量が増えれば、見方も変わる要素だと思うので、期待して待ちたいところですね。
その3:ただグラフィックやモーションなどは怪しい…

本作は独自の魅力が強い一方で、グラフィックやモーションなど単純な技術面で見ると怪しいと言わざる負えません。
これまでのフリュー作品同様、最新機種のアクションゲームとして見たときに満足できるクオリティかと言えば難しいところはあります。どうしてもグラフィックの粗さやモーションの簡素さは目に入ってしまいます。switchでプレイすれば、そこまで気にならないですし、あらかじめそこの部分を理解したうえで買うのであれば全く問題はないと思います。ただ、PS5の最新のアクションゲームを期待していた方はあらかじめ注意が必要かもしれません。
まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『REYNATIS/レナティス』の体験版をプレイしての感想・評価・レビューをお届けしました。
本作は二つのモードを切り替えるバトルの魅力と独自性の強い世界観・シナリオに注目したい作品になっていました。フリューのこういった人を選ぶが尖った魅力を追求していく姿勢は個人的に好きな部分はあるのですが、やはり万人にオススメはしづらい部分もありますね…
気になる方は一度体験版をプレイすることをオススメします。今回が挙げた懸念点が気にならない方であれば、心に残る作品になるかもしれません。


