【サマポケRB】レビュー・評価|夏を舞台にしたKeyのノベルゲー。泣きゲーとして感動や儚さを感じられる作品。【Summer Pockets REFLECTION BLUE】

レビュー
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こんにちは。ヤマザキです。

今回は2022年9月9日にKeyより発売された「Summer Pockets REFLECTION BLUE」通称サマポケRBの評価・感想・レビューになります。

筆者はアニメは好きだったのですが、ゲームとしてKey作品に触れたのは初めてだったのですが、
いやあ、とても良かったです…

本作の筆者のクリア時間は全ルートクリアまで45時間でした。

「サマポケが気になっている人」や「Keyのアニメが好きでこれからサマポケに触れようと思っている人」に向けてサマポケの魅力を語っていきますので、購入の参考にしてみてください。

※極力ネタバレはしないようにしています。
 使っている画像も序盤のものにしていますが、気になる方は注意を。

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『Summer Pockets REFLECTION BLUE』の基本情報

タイトルSummer Pockets REFLECTION BLUE
ジャンル恋愛アドベンチャーゲーム
発売日2020年6月26日
発売元Key/ビジュアルアーツ
クリア時間45時間(全ルートクリアまで)
おすすめ度88点
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『Summer Pockets REFLECTION BLUE』とは

ひと夏の思い出をテーマにしたKeyのノベルゲー

Summer Pockets REFLECTION BLUE』通称サマポケRBは2020年6月26日にKeyより発売された恋愛アドベンチャーゲームです。
2018年に『Summer Pockets』が発売されていますが、それに新ルートなど追加要素を加えたものが本作です。今から購入する場合は『Summer Pockets REFLECTION BLUE』一択なのでご注意を。

Keyといえば『CLANNAD』や『リトルバスターズ』『Angel beats』などアニメとして有名なものも多く、アニメなら見たことがあるという方もいるかもしれません。
それぞれの作品の暖かい感動体験はアニメ好きなら誰もが1度ははまってしまうものではないでしょうか。

本作サマポケRBの魅力も一番に感動できるシナリオにあります。
Keyらしさが詰まった物語は本作でも健在です。

また、本作の特徴としてひと夏の思い出」をテーマにしている部分があります。

あらすじとしては、夏休みに亡くなった祖母の遺品整理のために島にやってきた主人公「鷹原 羽依里(たかはら はいり)」が島の人々と関わりながら過ごすひと夏を描くものとなっています。

作品全体を通して夏を感じさせてくれるものとなっていて、シーンの印象が残りやすかったです。
できれば夏にやりたい作品ですね。

主人公の行動を選択し、それによってルート分岐していく

ゲーム性としては恋愛アドベンチャーゲームということもあり、主人公の行動によりルートが分岐していく形になっています。

基本的に最初のほうは、主人公のその日の行動をマップから選択し、イベントを進めていく形になります。条件を達成すると、各ヒロインの個別ルートに入っていくという流れになります。

初期から進めるルートは以下の8ルート。

①しろはルート
②蒼ルート
③鴎ルート
④紬ルート
⑤のみきルート
⑥静久ルート
⑦識ルート
⑧うみルート

筆者は順番は特に気にしなくても良いと考えているタイプですが、一般的に推奨されている内容と筆者の攻略順を記載しておりますね。
気になる方は参考までに。

筆者の攻略順と理由(微ネタバレ)

攻略順でよく言われていること

1.しろはルートはTrueエンドに深く関係してくるので、最後が良い
2.蒼ルートは物語全体の秘密が分かるルートのため最初のほうが良い
3.のみき、静久、識ルートはRBから追加された。
4.紬ルートと静久ルートはつながりが強く、紬ルートを先にした方が良い
4.うみルートは条件が特殊で最初の方か最後にしかできない。最後推奨。

以上の情報を知っていたので筆者は
  蒼→鴎→のみき→紬→静久→識→しろは→True→うみ
という順番でプレイしました。


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『Summer Pockets REFLECTION BLUE』の魅力

「一人一人を丁寧に描く」個別ルートの完成度の高さ

本作をプレイして一番に驚いたのは個別ルートの完成度の高さです。

本作はヒロイン数が多く、早い段階で個別ルートに分岐します。
個別ルートのクリア時間はそれぞれ3時間~5時間程度。正直内容として薄いことも考えていました。

しかし実際蓋を開けてみると、めっちゃ面白い!
一人一人の設定や性格が作りこまれていてのめり込んでしまいました。

家族の大切さや友情など今までのKey作品同様、暖かさも感じられるシナリオはついつい感情移入してしまうんですよね。

短い時間ながら映画を見ているような感覚で楽しむことができます。

感動を与えるきれいな終わり方

また私は本作の終わり方がすごく気にっています

ルートごとに結末は違うもののどのように終わらせて次につなげるのか、その魅せ方がシーンとして研究されていてついつい余韻に浸ってしまいました

Key作品は感動を与えてくれる作品は多いですが、やはり1つのシーンの魅せ方に工夫が詰まっていると感じています。
どのルートでも切なさやはかなさなど色々な感情を与えてくれる作品でとてもお気に入りです。

にぎやかな友人たちとのコメディ要素

Key作品っていつも親友ポジションのキャラが魅力的ですよね。

本作の友人たちも例にもれず非常に魅力的です。すぐに脱いでしまう良一と卓球オタクの天善。
たまに行く秘密基地での仲間とのやり取りはクスっと笑わせてくれるものになっています。

恋愛アドベンチャーゲームだからこそ、仲間とのやりとりの面白さって重要だと思うんですよね。

ちなみに本作は秘密基地で天善と卓球ができます
Key作品の微妙なミニゲームを入れてくるところ、個人的には好きですね(笑)

『Summer Pockets REFLECTION BLUE』をオススメしたい人

感動できる「泣きゲー」をプレイしたい方

やはり本作の特徴は泣けるゲームという点だと思います。
随所に感動できるポイントが散りばめられていて、みなさんもどこかで泣いてしまうこと間違いなしです。

特に今までのKey作品から気になって購入を考えている方は絶対買ってください。
従来の『Keyらしさ』が詰まっている作品でもあるので、買って後悔はしないと思います。

総評:Keyらしさが存分に詰まった泣きゲー

いかがだったでしょうか。
今回は『Summer Pockets REFLECTION BLUE』の評価・レビュー・感想をお届けしました。

実は本作、泣きゲーや感動体験にこだわらなくても十分に面白い作品です。

魅力的なキャラ、様々な感情を与えてくれるシナリオ、洗練された演出が織りなす魅力は唯一無二だと思います。端的に言えばだれにでもおススメしたいですね!

ついでに本作はかなりお気に入りだったので、ネタバレありで好きなルートの感想も書いてみようと思います。かなり雑談ベースです。気になる方は↓を

ネタバレ注意!筆者が好きなルートTOP3

【ネタバレあり】筆者が好きなルートTop3

ここからは筆者がサマポケRBをプレイして好きだったルートを3つ簡潔にランキング形式でお届けします。正直、完全な余談です。

ネタバレありなので、十分に注意を!

また個人の主観がとても強いのと、かなり昔にプレイしたので細かい記憶が曖昧です。細かい設定が違っていたらごめんなさい。

その辺ご留意ください。

第3位

第3位は静久ルート

これは意外かも?

このルートでは静久の成長と葛藤を描く内容でした。
どんなことがあっても怒らない静久は嫌なことがあっても引きずらないのではなく、嫌なことは神に願い忘れてしまうという真実が明かされます。

静久が今まで逃げ続けていた自身の問題と向き合い、それを羽依里や紬が静久に正面から向き合い支えるそれぞれの心理描写や3人の関係性の描き方が丁寧で好きなんですよね。

一番印象に残っているのは最後のシーン。

二人が自身の成長のために別れるという内容でしたが、ここまで葛藤と成長を描いたルートはなかったと思います。正直詳細は覚えていませんが、それぞれの内面を描いたこのルートは好きだったなあ。

第2位

第2位は鴎ルート

かなり最初のほうにやったのですが、ここでサマポケにハマってしまったかも。

このルートは正直かなり特殊なルートで、鴎と海賊船を見つける冒険していると船を見つけたタイミングで鴎が消えてしまうんですよね。

そこからこれまで謎が多かった鴎はすでに死んでいたという事実と今までの真相に気付いていく流れ。
消えてしまったときに「え?どういうこと?」ってなるんですが、その後真実が少しずつ明かされていくはついついのめり込んでしまいました。

鴎はすでに死んでいるので、完全なハッピーエンドになり得ないのがなんとも切ない。
それでも鴎を思い、動く羽依里時の姿は健気でした。

個人的には最後の1枚絵が大好きで、そんな切ない気持ちを抱える中で「いつかどこかで羽依里と鴎が会えて幸せになってほしい」というプレイヤーの願いを表しているような絵でしたね。

鴎ルートって全ルートの中でもかなり短かったと思いますが、強く印象に残っています。

第1位

第1位は識ルート

記憶を失った識と過ごしていく中で識が150年前から来た人間だと明かされました。

複雑な設定なのでストーリーは割愛しますが、識と過ごす中で変わっていく古文書の記述と明かされていく真実には目が離せません。

羽依里から勇気をもらい、島民を救い自らは命を落としてしまう展開は何となく予想していても感情移入してしまいますよね。最後に多くの人の命を救った識の石碑を眺めるシーンは何とも切ない…

ここまで作りこまれた設定と丁寧な描き方は見事でした。
サマポケの中でも一番余韻がすごかったルートで、クリアしてしばらくはBGM聞きながらCG見てましたね。

筆者は切ないルートが好きみたいですね。

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