こんにちはヤマザキです。
今回は2022年11月17日にswtchでroom6より発売された「シロナガス島への帰還」の評価・感想・レビューになります。
評判が良いみたいだけどどんな作品なの?
という方も多いと思います。
結論から言うと本作は王道推理アドベンチャーゲームとして非常に面白くぜひおすすめしたい作品です。
本作のクリア時間はストーリークリアまで10時間ほどになっています。
どんな作品なのか、個人的な評価・感想を中心に書いていきます。
購入の参考にしてください。
※ネタバレはできる限りしないようにしています。
『シロナガス島への帰還』の基本情報
タイトル | シロナガス島への帰還 |
ジャンル | ホラーミステリーアドベンチャー |
発売日 | 2022年11月17日(switch版発売日) |
発売元 | room6 |
クリア時間 | 10時間程度 |
オススメ度(最大★5) | ★5 |
『シロナガス島への帰還』のあらすじ
大富豪の遺書の中に残された『シロナガス島』への招待状。
ニューヨークで探偵業を営む男『池田戦』は、特殊な能力を持つ少女『出雲崎ねね子』と共に島へと向かう。
そこで起きる数々の奇怪な殺人事件。
果たしてシロナガス島に隠された真実とは……?
すべての謎を解き、呪われた島から脱出せよ!
『シロナガス島への帰還』の良いところ
王道本格ミステリーとしての面白さ
本作は探偵である主人公池田戦が招待された島で連続殺人事件に遭遇し、その真相に迫るというあらすじの作品です。
島は外の世界と遮断されていて「容疑者は島にいる人間のみ」という展開で非常に分かりやすいです。
殺人事件の真相に迫るなかで明らかになっていく島の真実は目が離せないです。
ゲーム性はオーソドックスな推理アドベンチャーゲーム。
基本的にノベル形式で読み進めていきつつ、手がかりを集めるパートや一部でミニゲームが行われるイメージです。
推理アドベンチャーという大枠通り最後には「犯人は誰か」という選択をプレイヤーに迫ります。
主人公の視点で手がかりを集め、一緒に事件の真相を推理していく感覚は決して珍しいものではないものの楽しむことができるでしょう。
癖が強いキャラたちの魅力
本作の魅力を語るうえで外せないのが、個性豊かを通り越して癖が強すぎるキャラ達です。
例えば、物語の序盤から助手として登場する出雲崎ねね子は一度見た光景を細部まで記憶・再現できる完全記憶能力の保持者でありながら超絶コミュ障。
設定を聞いただけで癖の強さが伝わってきますが、その魅力を引き立てているのが豪華声優陣です。
出雲崎ねね子を演じる井口裕香さんを始め、小林ゆうさん、茅野愛衣さんなど名だたる声優陣がキャラを演じています。
絵柄からして癖が強くちょっと抵抗ある方もいるかもしれませんが、筆者はこの絵柄だからこそキャラの魅力は十分に表現できていると思えるようになりました。
ホラー作品としてもなかなか怖い…
あくまで個人製作の作品なので、できることは限られていますが、雰囲気作りや演出はなかなか凝っていてかなり怖い…
地下を動き回るときの緊張感はすごかったです。
また、ビクッ!ってなるような演出もチラホラ。
同中ずっと怖いというわけではないですが、ホラーゲームとしての楽しさを感じられたのは良かったです。
完全個人製作のpcゲームの移植作品。なんといっても神コスパ
本作、元は鬼虫兵庫さんによる完全個人製作のPCゲームです。
2020年にsteamで発売され、徐々に人気を博し、それが今回switch移植をされ、その際にフルボイス化したみたいです。
現在はsteam版もフルボイスになっているようですが、本作の特徴としてなんといっても安いこと。
クオリティから考えると信じられないほど安くコスパ最強な作品です。
steam版:500円
switchダウンロード版:750円
switchパッケージ版:2480円(定価)
唯一の不満点:UIやシステム面の不便さ
魅力が多い本作ですが、UIやシステム面はあまり良くないです。
筆者はswitchのパッケージ版をプレイしましたが、かなり不便でした。
ノベル形式のアドベンチャーゲームという特性上選択肢や行動で物語が分岐していきます。
そのため細目にセーブが必要になってくるというのは分かりやすいと思いますが、このあたりの機能が非常に使いずらいです。
スキップ機能あるが、テキストが早送りされる速度が非常に遅いです。
こういったゲームによくある次の選択肢にジャンプしてくれる機能や全体を見て該当箇所にジャンプできるフローチャート機能などはありません。
また細目にセーブをしようとしても、どこにセーブしてもカーソルが1ページ目に戻ってきてしまうため、こまめにする人ほどストレスが溜まります。
非常に分岐が多いため、うっかり分岐点を見逃してしまうこともあると思うのですが、その場合はどうしようもないかもしれません…
フルボイス化兼、コンシューマー移植の今回を機にもう少しUIを見直しても良かったのではないかと感じています。
※2022年12月21日時点
総評:コスパ最強。王道で本格的な推理アドベンチャーゲーム。
いかがだったでしょうか。今回は『シロナガス島への帰還』の評価・レビューを紹介しました。
UI面こそ不満はあるものの推理アドベンチャーゲームとして王道ながら本格的な推理アドベンチャーゲームとして大満足な内容でした。
ホラー要素も非常によくできていて、緊張感をもってプレイできたのも良かったかな。
なんといってもそのコスパには驚かされます。
気になった方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。